9月13日21時、毎年9月恒例のiPhone予約が開始されました。
日本時間ではいつもなら16時1分という時間帯から夜の時間帯にシフトし、発売日購入を希望している人にとっては、比較的予約申込みがしやすい時間帯だったのかなぁと思っています。
案の定、予約開始直後は中々繋がらない現象が起きていましたが、その後は落ち着き、目立った混乱が起きることもなく予約受付が開始されたという印象です。
製品が発表されて以降、
- 「iPhone 11」「iPhone 11 Pro」「iPhone 11 Pro Max」3機種のうちどの製品を購入するか
- キャリア(ドコモ)で購入するかAppleで購入するか
という点をずっと考えていました。
今回は後者の「どこで新型iPhoneを買うか」という点について。
ドコモユーザーである僕が、ドコモではなくAppleで購入した理由についてガッツリ考察した内容をまとめました!
キャリアの端末割引販売がなくなって初めてのiPhone発売
日本の大手通信キャリアであるドコモ・au・ソフトバンクは、これまで2年間の長期契約を結ぶ代わりに毎月一定額の割引を実施することで、実質的な端末代金割引を実施。
年々機能が進化し価格が高騰化するiPhoneに対して、おそらくほとんどのユーザーは分割払いでの購入を選んでいたのではないでしょうか。
2年の長期通信契約を結ぶ代わりに月々の割引を行うことで、ユーザーが支払うに端末分割金と相殺し、実質的な負担額を軽くしていました。
しかし、この端末割引販売に総務省から規制が入り、2年長期契約を見返りとした割引が実施できなくなりました。
各キャリアは次なる一手を模索。
その結果、今では48回などの超長期分割払いを選択後、25ヶ月目で端末を返却し新たな指定端末購入で24回分の残債を免除するといった趣旨のプログラムが流行しはじめています。(キャリア各社で細かな条件は異なります)
今回は新たな端末割引規制強化が実施されて以降、初めてのiPhone発売となりました。
3キャリアで一番安いのはドコモ、さらに安いのがApple
ドコモ・au・ソフトバンク・Appleでの「iPhone 11」シリーズ販売価格については、「【比較】ドコモ/au/ソフトバンクのiPhone 11シリーズ販売価格まとめ。どこが一番安いのか?」でまとめています。
3キャリアのみで端末の支払総額をみると、一番安いのはドコモ。
さらに、キャリアを超えて端末供給元であるAppleを選択肢に考慮すると、当然ながらAppleでの購入が一番安い結果となります。
一方で、残債免除プログラムを利用するとauが一番安くなるのですが、他キャリアにMNPのりかえする気は全くないので、個人的にはドコモで購入するか、Appleで購入するかという二択に決定。
先ほどの価格まとめ記事でも書いているように、一括払いで支払うならAppleでの購入がベスト。
一括で購入するには平気で10万円を超えてくる相当な資金が必要になります。より負担を軽くして手を出しやすくしたいとなると、キャリアでの分割購入が得策です。
しかしながら、ドコモでの分割購入支払い総額はAppleで買うよりも1万円ほど高くなってしまいます・・・。
ココが今回悩んだ大きな天秤なのです。
「スマホおかえしプログラム」を使うか使わないか
ドコモの残債免除プログラムは「スマホおかえしプログラム」というサービス。
36回払い選択で、プログラムを利用して後に端末を返却すれば残り12回分の支払いが免除になるというもの。つまり実質負担は3分の2で済む内容です。
しかも返却のタイミングは35ヶ月目までであればいつでもOK。プログラムを利用するための月々の基本料金も不要。
au・ソフトバンクに比べて残債免除額が少なくなりますが、回収端末に関する縛り条件が随分と緩くなっています。
これを利用したとすると端末金額の内、12回分の支払い額が免除となります。
僕は毎年買い替えるiPhoneを必ず下取りに出して、新型iPhoneを買う原資にしているので、このプログラムを利用すると、事後に下取りしていた原資分を前借りするイメージになります。
するとどうでしょうか?本当にお得なのか?金額的によく確認してみることに。
「iPhone 11 Pro Max」を例にシミュレーション
今回予約購入したのは「iPhone 11 Pro Max 256GB」です。
ちなみにカラーは新色「ミッドナイトグリーン」。
では本題に。
ドコモ及びAppleでの「iPhone 11 Pro Max」256GBモデルの価格は以下のとおり。
iPhone 11 Pro Max 販売価格一覧 | ||
キャリア | ドコモ | Apple 公式サイト |
支払総額 | 155,520円 (4,320円×36ヶ月) |
146,664円 |
スマホおかえしプログラム 利用時の実質負担額 |
103,680円 (4,320円×24ヶ月) |
– |
スマホおかえしプログラム 利用時の支払免除額 |
51,840円 (4,320円×12ヶ月) |
ー |
(8%税込み価格)
つまり、36回分割払いでスマホおかえしプログラムを利用して端末返却した場合には51,840円分の残債が免除されます。
言い換えるなら、iPhone 11 Pro Maxは購入時点で51,840円の査定がついたということ。
同等モデルの下取り額を調べる
1年後に最新のiPhone別端末に買い替えるとして、その時点での「iPhone 11 Pro Max」256GBモデルの下取り額は現時点では分かりません。
ただ、参考価格として現行モデルの中から現時点での同じような状況、つまり新型モデルが発表され1世代前のモデルとなった同等品の下取り額からある程度相場観は推測できると思っています。
1年後も同等クラスの価格帯で下取りとなることが予想されるからです。
今回でいえば新型モデル発表で1世代前となったモデル、すなわち「iPhone XS Max」256GBモデルが、参考価格としての同等品に該当。
Apple公式サイトでの下取り額は最大60,070円となっています。Apple以外の下取りサイトでは80000円を提示しているサイトもあります。
このように市場の下取り額は6万円よりも高い場合が多いです。
これらを考えると、ドコモのスマホおかえしプログラム利用で51,840円が割引されるよりも、市場の下取り額の方が高いのでユーザーにとってはスマホおかえしプログラムを利用しない方がお得となります。
ただし、これは1年経過時点での話。
2年経過時点では端末は2世代前のモデルになることが予想されるので、市場での下取り額はさらに下がってしまいます。
そのため、ドコモのスマホおかえしプログラム利用の51,840円の方が高く下取りしてもらえるという結果になる可能性もあります。
あくまで、1年経過後に最新iPhoneへ買い替える前提での話なのでご注意を!
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通常の下取り額(1年経過時点の想定額)>ドコモの残債免除額
→差額約10,000円(今回のケース)[/box]
機種変更によって生じる他の金銭的デメリット
ぼくは現在「iPhone XS Max」を使っています。
毎年新型iPhoneを買い替えている組なので、機種変更のサイクルは1年スパンに訪れます。
そしてこの端末はドコモで購入したため、2年分の月々サポートを受けています。
現時点で1年が経過しているところ。あと半分の1年分は残っています。
金額にすると2,457円×12ヶ月で合計29,484円です。
ドコモで新しい端末を購入した場合、機種変更扱いとなるので、この残り1年分の月々サポートは消滅してしまいます。
つまり、ドコモで機種変更すると、約3万円分の割引権利を失うことになるのです。
余談ですが、6月から提供されている新料金プランに変えてもこの割引がなくなってしまい、結果的に負担額が増えるので様子見しています・・・。
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Appleで端末購入>ドコモで機種変更
→差額約30,000円
(今回のケースでは、月々割引の権利を失うため)[/box]
1年後の買い替え想定で試算した結果、ドコモとApple購入は最低でも4万円の差額に
たしかにドコモで購入すれば、分割払いになって月々の支払いは一見楽になったように感じるかもしれません。
しかし、今回シミュレーションした結果、1年後の下取り想定では大きな金額の差が生じることが分かります。
- 下取り差額 約1万円
- 機種変更による割引終了額 約3万円
下取りの差額によって前後しますが、最低でも4万円の差額が生じてしまいます。いくらなんでもコレは放っておけないほどの大金。
こんな結論から、今回ドコモでの購入ではなくAppleでの一括払い購入という結論に至りました!
あくまで、これは僕個人でのケースなので、買い換えの頻度や下取り端末、そのタイミング等によって大きく条件は変わると思うので再現性は乏しいかもしれません。
反対に、僕のような1年買い替えではなく、2年買い替えで運用している人は、ドコモでの分割購入(スマホおかえしプログラム利用)はかなり有利になる感じがしています。
最新「iPhone 11」シリーズの購入を検討している方は、1つのケースとしてぜひ参考にしてみてください!
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