大手ネット通販のAmazonを頻繁に使う僕ですが、近年、新興の中華メーカーによるガジェット製品が非常に増えてきているように感じます。
特に、スマートフォン関連のアクセサリーではこの傾向が顕著です。
これらの新興の中華メーカー製品は市場価格よりもかなり安いことが最大の特徴。
ところが、格安なガジェットを購入した結果、期待されていた性能を得られないトラブルに遭遇するケースが増えているようです。
今回はそんな”怪しい”ガジェットの代表例として、「モバイルバッテリー」に焦点を当てて、騙されないモバイルバッテリーの買い方について僕が心がけていることをまとめました。
聞いたこともない中華メーカーがAmazonを占領
モバイルバッテリーはスマホやタブレットなどモバイル端末が主流となった今、非常に人気なアイテム。ネットショッピングでも常にしのぎを削るカテゴリーです。
ぼくの中で信頼あるモバイルバッテリーブランドといえば「Anker」「Belkin」あたりでしょうか。
両者ともApple公式サイトのアクセサリーでも販売されている有名メーカーです。
人気あるモバイルバッテリーだけに、あらゆるサードパーティー製のモバイルバッテリーがAmazonで販売されています。
例えば、「モバイルバッテリー」というキーワードでAmazon検索してみるとします。
結果はコチラ。
トップ表示された10件をみると、3製品は僕も信頼を置いている「Anker」製品ですが、他7製品では聞いたことのないブランドばかり。
会社所在地をみると中国・深圳周辺に籍を置く会社がほとんどを占めています。
謎の中華メーカーのオンパレードなんです。
異常に価格が安いモバイルバッテリー
よく知らない中華メーカーが販売するモバイルバッテリーの価格帯をチェックすると、ぼくがオススメしている「Anker」「Belkin」といった製品よりも明らかに価格が安いのが特徴。
例えば、電池容量が25000mAhクラスのモバイルバッテリーで比較すると、Anker製品では5,000円〜6,000円が相場といったところですが、怪しいモバイルバッテリーでは2500円〜3,000円程度の価格設定。
実に人気ブランドの半額程度の価格帯で販売されています。
消費者としては少しでも安いものを買いたいと思うので、おもわずこのような製品に手をだしてしまうということもあるでしょう。
これだけ価格差があると、正直大丈夫かなと心配になります。
そこ!もう少し疑った方が良いですよ。
仕様と中身の電池容量が違う!?
モバイルバッテリーの性能を評価する上で欠かせないのは、モバイルバッテリー自体の電池容量です。
サイズがコンパクトな5,000mAh級のものから、ミドル級の10,000mAh、大容量モデルとなる20,000mAhクラスまでさまざまありますが、中でも人気なのはミドル級となる10,000mAhのモバイルバッテリーかと思います。
ところが、『とある中華メーカーのモバイルバッテリーを購入したところ、製品仕様と中身の電池容量が異なっていた』という記事を発見しました。
こちらの記事によれば、モバイルバッテリーの仕様自体では【10,000mAh】と表示されているのに、中身は【8,000mAh】の電池が搭載されていたということです。
実に電池容量が仕様の8割しかないものが堂々と搭載された上で、大手Amazonにて販売されている完全に容量詐欺製品です。
実際にAmazonの低評価レビューにもこのようなケースが散見されます。
あくまで使用ユーザーの体感ですが、25,000mAhのものを買って置きながら10,000mAh程度しか使えなかったそうです。コレはヒドすぎる。
素人では確認できないというジレンマ
モバイルバッテリーはスマホやタブレットをどこでも充電できる便利で身近なアイテムですが、爆発の危険性があることから飛行機では預け入れが禁止にもなっているアイテム。
当然ながら、モバイルバッテリー自体の中身を分解するということは素人にはできない行為です。
つまり、ユーザーとしてはネットショッピングに表示されている製品仕様を信じるしかないし、それがすべての情報です。
この容量偽装のあったモバイルバッテリーは、中身を確認することができないという弱点につけ込んだ詐欺製品といわざるを得ません。
怪しいモバイルバッテリーの見分け方
モバイルバッテリーだけでなく他のガジェットアイテムでもそうですが、僕が怪しい中華製品で溢れかえるAmazonの中から、購入する際に気を付けていることをまとめました!
もちろん、これに該当するからといって全てが詐欺製品というワケではないですが、すぐに壊れたり電池容量が違ったりと、使用後のトラブルが耐えない製品である可能性が高いとは思うので、下手に手を出さないようにしましょう。
信頼あるメーカー製品以外は基本疑え
長年購入しているメーカー製品ってありませんか?日本国内メーカー製品など色々ありますよね。
長年購入するということは、そのメーカーに絶大な信頼を置いていることの証。
反対を言えば、自分が信頼を置いているメーカー以外の製品は特に注意を払うべきということです。
人の好みによって判断基準は異なりますが、特に、聞いたことがないメーカーやブランドには本当に注意すべきです。
メーカーの所在地が中国深圳(シンセン)あたりにあるとますます怪しい匂いが出ていますよ・・・。
価格だけを判断基準にしない
「同じ仕様の製品よりも半額で売っている」
喜んではいけません。これ完全に危険なヤツです。
製品によって高かれ安かれ、ある程度の価格帯は限られています。
半額程度まで値崩れしている製品は、正直疑わざるを得ません。適正な価格帯の製品の方がよっぽど安心です。
製品仕様・説明文をよくチェック
実際に手に取る・触ることがAmazonでは当然できません。
製品の仕様や説明文でおかしなところがないかチェックしましょう。
怪しい中華メーカー製品は大概、説明文に怪しげな日本語が含まれているケースが多いです。
何枚か例をみてください。
とか・・・
「1週間の電量満足できます」
「快速充電で生活には激便利」
意味がわからんでもないですが、機械翻訳にかけただけの不自然な日本語のオンパレードです。
本当に日本のAmazonでしっかりと販売したいなら、正確な日本語で通訳コストをかけてでも広告を作るはずです。
そんなことも怠るようでは、ユーザーに対して誠実な製品とは言えません。
メーカーのやりなげスタンスがよく伝わってきます。粗悪製品を見分ける上でかなり重要なポイントです。
ユーザーレビューの低評価は要確認
「高評価が多いから安心」という神話はもはや崩壊しています。
メーカーから製品提供を受けることはブログやってると毎日のようにあることだけど、僕は使ってみて「使える」と判断した製品しかレビューしないというポリシーでやってます。
“やらせレビュー”のリアル | NHKニュース https://t.co/UKroZ9IB1h
— ニノ@FatherLog管理人 (@fatherlog) October 4, 2019
NHKでも特集されたように高評価が異常に多い製品の一部では、やらせレビューが実在します。
こういった怪しい中華メーカー製品の高評価をよく見ると、同じような文面や先ほどの怪しい日本語が入ったようなレビューが散見されるんですよね。
実際は使ってないのに、メーカーからお金をもらって高評価だけを書き込んでいるというやらせレビューです。完全にアウト。
[alert]Amazonは製品を購入していないくても製品レビューを投稿できます。この結果、やらせレビューが乱投稿されているのが問題となっています。[/alert]
高評価の数や内容だけを判断にせず、低評価欄も必ずみるようにしましょう。
Amazonで乱出品している中華メーカー製品は要注意
モバイルバッテリーの中身を素人では確認する術がない以上、「信頼がおけないようなメーカー製品を買わない」という予防策しかなさそうです。
今回紹介した中華メーカーによる製品詐欺に遭わないための対策をしっかりとしておきましょう。
[list class=”li-yubi li-mainbdr main-c-before”]
- 信頼あるメーカー以外は基本疑え(特に謎の中華メーカー)
- 価格だけを判断基準にしない
- 製品仕様・説明文をよくチェック
- ユーザーレビューの低評価は要確認
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みなさんもモバイルバッテリーを購入する際には、本当に気を付けてくださいね!
ぼくがオススメしたいのは「Anker(アンカー)」や「Belkin(ベルキン)」です。
容量偽装など絶対にあり得ない信頼おけるメーカーなのでぜひチェックを!
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