スマホ、タブレット、各種モバイル端末、PCアクセサリーなど、これまでUSB-A端子が頻繁に使われてきています。
しかし、近年発売されている端末では、より高速で電力から映像までケーブル1本で出力できるUSB-C端子を採用した製品が増えています。
2020年9月に発表された第4世代のiPad Airも採用されていますね。
実は市場を見てみると、USB-C端子に対応したアダプター類はそう多くはないのが現状です。
今回は、そんな場面で絶対に役立つUSB-C×2、USB-A×1の計3ポートを搭載した充電アダプター「Lilnob 65W」を株式会社CIOさんより提供いただいたので紹介したいと思います!
クラファンで2000%支援を達成した超人気アダプター「Lilnob 65W」
USB-C機器が新規格として多くの製品で採用され始めている今に必要なアダプターとして誕生した「Lilnob 65W」。「Lilnob」は「リルノブ」と読みます。
既に終了していますが、Makuakeにてクラウドファンディングが実施され、プロジェクト実施時では支援者1,100人以上、目標金額を大きく超える達成率2114%を記録した超人気案件です。
「Lilnob 65W」の主な特徴や仕様は以下のとおり。
- USB-C×2端子、USB-A×1端子、計3ポート搭載
- USB-C端子は単ポートで最大65W出力(USB-PD対応)
- USB-A端子はQC3.0対応で出力最大30W
- 次世代の半導体技術GaN(窒化ガリウム)採用で世界最小級サイズ
サイズ | 約66×41×30 mm |
重量 | 約115g |
搭載ポート | USB Type-A ×1 USB Type-C ×2 |
最大出力 | Type-C1(PD):65W Type-C2 (PD):65W Type-A(QC3.0):30W |
本体カラー | ブラック・ホワイト |
近年発売されている端末では、もはやスタンダードになりつつあるUSB-C端子を2ポートも搭載。
さらに、従来使われてきたUSB Type-A端子も搭載しているので、たった1つのアダプタで同時に3台分のガジェット製品を充電できるという優れモノです!
例えば、iPhone/Apple Watch/MacBook Proといったように、普段から複数の機器を使っている場合の充電に最適かと思います。
これで、各々の端末や機器の充電管理するのが容易になりますし、アダプタ類でごった返していたコンセント廻りをスッキリと整理できそうです。
手のひらサイズのコンパクトさで、室内外関わらず大活躍
「Lilnob 65W」の特徴は、USB端子の対応数が多いことだけではありません。
注目すべきは、次世代の半導体技術GaNを採用したこと。
従来品よりも大幅にアダプターサイズの小型化を実現できています。
一般的にGaN非搭載のUSB-Cアダプターは、出力が大きいせいか、本体サイズが肥大しがちです。
一方、GaN搭載したUSB-Cアダプターは、本体サイズのスリム化が顕著です。
カードサイズと比べてみると、このように一回りも二回りも大きさが小さいことが分かります。
(余談ですが、大好きなアウトドアブランド「Snow Peak」のポイントカードです笑)
このサイズ感であれば、自宅で使うのはもちろん、カバンやポケットに入れて、外出先でも使うアダプターとして気軽に持ち出せますね。
本体サイズが横長になっている分、縦面ではスリムになっているため、横と横の距離が近い複数口コンセント廻では、他コンセントと干渉することが少なくなりそうです。
本体プラグは折りたたみ式。
折りたたみ状態でもプラグの先が微妙に本体筐体よりも突出しているので、指先にしっかりとかかりプラグを回転して引き出せます。
余談ですが・・・実は、僕はこのアダプター製品の性能をチェックするときに、この折りたたみプラグの構造をかなり重視してチェックしています。
というのも、以前別会社の製品で同じく折りたたみプラグを採用しているアダプターがあったのですが、プラグ先が本体筐体よりも内側に収納されてしまう製品で、プラグを引き出すのに指先だけでは引き出すことができず、毎回爪先を使って掘り起こす・・・なんていう製品でイタい思いをしました笑
細かいことですが、収納プラグ1つとっても、このような細かい製品設計は大事ですね!
「Lilnob 65W」アダプターを使って色々充電してみた!
では、早速「Lilnob 65W」を使って、身の周りのガジェットを充電してみました。
測定時にはUSB-Cポートの電流・電圧値の測定器を用いて、実際にどの程度の出力で充電できているか確認しています。
「iPhone 11 Pro」を1台充電
毎日欠かさず充電しなければならない、僕の重要なライフラインである「iPhone 11 Pro」を充電してみました。
USB-C – Lightningケーブルを用いて、USB-Cポートを使用しています。
1台充電 (iPhone 11 Proのみ,USB-C端子) |
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電圧 | 9.19 V |
電流 | 1.39 A |
電力 | 約12.8W |
iPhoneの標準充電出力は5Wですが、その2倍以上となる12W超えの出力を計測。
iPhoneの急速充電方法記事で解説しているとおり、USB-C – Lightningケーブルを使った充電は、現状のiPhoneシリーズで一番速く充電電池を回復できる方法としてオススメしています。
今回も、「Lilnob 65W」のUSB-CポートでUSB-PDを利用した急速充電となるため、通常よりも大きな出力を期待したとおりの良好な結果です。
USB-C端子での急速充電定格値は18Wですが、実測値としては12W〜15W程で推移することが多く、定格の7〜8割程度の性能をしっかりと確認できたと思います。
「15インチMacBook Pro 2019」を1台充電
続いてはかなり高い出力が必要とされる僕のメインマシン「15インチ MacBook Pro 2019」を充電してみました。
単ポート出力は定格で最大65Wという性能ですが果たして・・・
1台充電 (15インチMacBook Pro 2019のみ,USB-C端子) |
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電圧 | 19.6 V |
電流 | 2.63A |
電力 | 約51.5W |
15インチ MacBook Pro 2019に標準で付属される純正アダプターは87W出力。
最も「Lilnob 65W」のUSB-Cポート出力が単ポートで最大65W出力なので、87W近い値は求めるわけにはいきませんが、実測値は約51.5Wという結果に。
こちらも定格の最大出力65Wの8割近い値が出ていました。
充電速度は速くはないものの、大きな出力が必要なMacBook Proの充電もしっかりとできるので良い感じ!
3ポートをフル使用で充電!
3つの端子を使った場合も測定してみます。
充電するのは、Type-Cの2ポートにiPhone 11 Pro、15インチMacBook Pro 2019を。
Type-Aには、BOSEのポータブルスピーカー Soundlink revolve+を接続しました。
電流・電圧値はUSB-Cポートの測定のみ行っています。
3台同時充電 (15インチMacBook Pro 2019,【USB-C1】 iPhone 11 Pro,【USB-C2】 BOSE Soundlink revolve+,【USB-A】) |
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【USB-C1】 15インチMacBook Pro 2019 |
電圧 | 4.82 V |
電流 | 2.90 A | |
電力 | 14.0 W | |
【USB-C2】 iPhone 11 Pro |
電圧 | 9.16 V |
電流 | 1.41 A | |
電力 | 12.9 W |
さすがに3台同時接続となると、各ポートでの出力はそれなりに制限されてしまいます。
USB-C1に接続したMacBook Proは14Wという測定値なので、正直充電するには厳しい出力です。
MacBook Proのような大きな出力が必要とされる端末は、単ポート使用での充電が良いですね。
一方、USB-C2に接続したiPhone 11 Proは12.9Wという測定値で、先ほどの単ポート使用でのiPhone充電と互角の性能。
3ポートをフル使用しているにも関わらず、これだけの出力が出れば十分です!急速充電がしっかりとできていました。
この結果から、3台同時に接続して充電する場合は、比較的出力が小さくても大丈夫なスマホやガジェット類の充電なら、全く問題無く充電できるでしょう!
家でも外出先でもスマートに充電したい時に!
3つの機器をまとめて充電できつつも、コンパクトなサイズ感を実現している「Lilnob 65W」。
特に、USB-Cポートを複数搭載している端末でかつUSB-Aポートまで搭載しているアダプターは、そうそう製品化されていないため、かなり価値があります。
使ってみて分かった「Lilnob 65W」がオススメな人をまとめました!
- iPhoneなど、スマホを急速充電したい人
- MacBook Proのような大きな出力のモバイル端末の充電もしたい人
- スマホやタブレット、複数のガジェットをまとめて充電したい人
- コンセント廻りが他アダプターが干渉しがちな人
- 外出先にも充電アダプターを毎日持ち出したい人
「Lilnob 65W」は、クラウドファンディングの大成功を経て、現在は製品化され一般は発売されています。
1台あるとコレだけのメリットがある充電アダプターなので、1度購入したら長期間に亘り活躍してくれると思います。
最後に、makuakeの製品ページから少し。
この「Lilnob 65W」 を開発しているCIOさんでは、単なる海外製品の輸入ではなく、日本のユーザー向けの製品として自社開発した製品を作っているそう。
今後も「Lilnob 65W」のようなクオリティの高い製品が出来ることに期待したいです!