新しく発売された「iPhone 7」「iPhone 7 Plus」はFelica機能を搭載し、iPhoneでも交通系ICカードであるSuicaを利用できるということで話題になっています。
Apple Payの利用開始となる10月下旬を前に、iPhoneでの「モバイルSuica」利用について、JR東日本がQ&Aで情報公開しています。
モバイルSuicaの全機能対応ではない事が判明!
9月のスペシャルイベントで発表があったように、10月下旬よりApple Payを利用したiPhone 7でのモバイルSuicaサービスが開始予定です。
サービス開始を前に、交通系ICカード「Suica」を取り扱うJR東日本からiPhoneでのモバイルSuica対応について、Q&Aで一部情報公開しました。
※新サービスでは、EX-IC(JR東海が提供する東海道・山陽新幹線の予約サービス)、銀行チャージ、キャリア決済チャージ、ネット決済サービスなど一部ご利用いただけないサービスもございます。
※ビュー・エクスプレス特約はiPhoneへ移行すると解除されます。
※フィーチャーフォン・Android端末からiPhone端末へ機種変更の際は、iPhoneでSuicaカードの取り込みやSuicaカードの新規発行を行う前に、サーバへ預け入れたデータの受け取り操作を行ってください。iPhone内にSuica情報があることで機種変更データの受取りができなくなります。
※再発行登録したモバイルSuica情報をiPhoneでは引き続き利用することができません。旧機種からのデータをサーバへ預ける「機種変更」の手続きができない場合は、誠に恐れ入りますが一度「退会」手続きをお取りいただいた後、Apple Payのサービスが開始されましたら改めて新規登録にてご利用いただきますようお願いいたします。
利用できないサービス
サービス開始当初は、モバイルSuicaの一部利用できないサービスがあるということを念頭において置きたいところ。
利用不可なサービスは、「EX-IC」「銀行チャージ」「キャリア決済チャージ」「ネット決済サービス」などとされています。
東海道新幹線をビジネスなどで頻繁に利用する人にとっては、JR東日本が提供するモバイルSuicaで、JR東海が提供する「EX-IC」サービスを利用できるのは、かなり便利な点だと思います。iPhoneでSuicaとEX-ICの提携機能が使えないとなると少し不満に感じるかもしれません。
また、銀行口座から直接チャージできる「銀行チャージ」や、使用している通信キャリアの毎月の通信費用の中で決済できる「キャリア決済チャージ」も利用できないので、チャージ方法には制限が出てしまいそうです。
「クレジットカードからのチャージ」や「オートチャージ」については言及されていないので、この2つのチャージ方法がメインとなりそうです。
今後のApple Payのアップデートにより、これら制限されたサービスが開放されることを願いたいです。
既にモバイルSuica利用者の移行作業では注意が必要
既にモバイルSuicaをandroid端末やガラケーで利用している場合、一度Suicaのカード情報データをサーバーに移行し、その後iPhoneでデータを受け取る移行作業が必要になります。
「iPhoneにSuica情報がある場合・・・」とは、「iPhoneに新しくSuicaを設定してしまった場合・・・」という意味だと思いますが、これをしてしまうとサーバーに保存した移行情報を受け取ることができなくなってしまうというもの。
残高がある場合など消去されてしまうのはかなり危険なので、移行時はケースに応じた設定方法によく従う必要がありそうです。
(Source: JR東日本)