PayPayの100億円還元キャンペーンが早々10日間で終了。
12月4日に開始となったYahooとソフトバンクの合弁企業であるPayPay株式会社のキャッシュレス決済「PayPay」(ペイペイ)はキャンペーンによる還元額が100億円を突破。
12月13日をもって、その大還元祭りに幕を閉じました。
【キャンペーンはご好評により終了】#PayPay の100億円あげちゃうキャンペーンは、好評につき上限の100億円相当に達したため、12/13(木)をもって終了いたしました。
今後も新たなキャンペーンを予定しておりますので、引き続きPayPayをご愛顧ください。 pic.twitter.com/p0HkjvUYnv— PayPay株式会社 (@PayPayOfficial) 2018年12月13日
新規登録者には必ず500円チャージ、買い物額の20%相当を還元、最大10回に1回の確率で全額還元といった前代未聞レベルの還元キャンペーンに、スマホ決済ユーザーは大盛り上がりしたことと思います。
SuicaやLINE Pay、Quick Payよりも完全に遅れて参入してきたPayPayの今後はどうなるのか?キャンペーンの総括も踏まえ考察してみました。
PayPay(ペイペイ)の100億円還元キャンペーンは成功だったのか!?
実は、僕自身もPayPayの100億円還元キャンペーンには無理なく乗っかりたいと考えていました。
PayPay祭りで1番お得に過ごす方法↓↓
「何も買わない」
— ニノ@FatherLogの中の人 (@fatherlog) 2018年12月4日
とはいえ、20%還元か全額還元は魅力的だなぁ。
まぁ、無理に買おうとはせず、普段通りの購入すべきタイミングで、PayPayを使おうと思う!!— ニノ@FatherLogの中の人 (@fatherlog) 2018年12月4日
下手したら全額還元というスペシャルな内容にすぐさま飛びつきたかったのですが、還元されるとは言えども、出費が増えることに間違いはないので、自分の欲しいものを自分のタイミングで買いたいと自重していた感じです。
導入から2週間ほど経過した今週末に、ビックカメラへ行こうとしていた矢先、100億円還元キャンペーンが突如終了してしまいました・・・。
そもそも、100億円還元キャンペーンの目的は、ユーザーに大規模な還元を行うことにより、遅れて登場したPayPayを認知させることにあったと思います。
Twitterのタイムラインには「#PayPayチャレンジ」というハッシュタグと供に、PayPayで全額還元上限となる10万円当選画面が次々と投稿されていました。
人間の心理として、このような当選画面を見たら羨ましくなるのは当然。ぼくも指をくわえながら見てましたから。
このような効果も相まって、SNSでの拡散を元にした投稿がさらにユーザーへの認知を広めたのでしょう。
個人消費者としては、100億円という金額だけを見ると、なかなか消費しきれないようなイメージが湧きますが、コンビニのファミマだけでなく、ビックカメラを始めとした家電量販店が対象店舗にラインナップされたことで、消費額の単価も必然と膨大化していることに間違いありません。
100億円分のポイントを還元すること自体、PayPay側にとっては数字を追う利益面では全くメリットがないので、これだけの大規模還元を行うことによるユーザーへの認知を狙ったものが、今回のキャンペーンの真理であると考えます。
さらに10日間で終了したという事実が、その普及レベルのすさまじさを物語っていることに間違いありません。
ユーザーへの認知を広めるという視点では、今回の100億円還元キャンペーンで達成できたのではないでしょうか。
キャンペーン終了後、PayPayってあまり使われない!?
随分と遅れてキャッシュレス決済に参入したPayPayですが、今の段階では「とりあえずPayPayっていうキャッシュレス決済がある」という認知の段階で終わっているユーザーがほとんどかと思います。
「やっとアプリを入れてこれから使おうと思っていた」「年末のボーナスをあてにして少し大きな買い物をしようかしら」と考えたいたユーザーはゴロゴロいるかと思います。
しかし、還元キャンペーン終了後の今、通常の0.5%という還元では、あまりユーザーは食いつかないはず。10000円購入してもポイントでもらえるのはたったの50円分だけですからね。
少なくともぼくはこの状態ではPayPayを使おうとは思いません。自身はQuick Pay(Apple Pay)のヘビーユーザー。
iPhoneでもApple Watchでも簡単に使えるので、キャンペーン還元無き今、Quick Pay(Apple Pay)に勝てる要素は何一つありません。
「PayPayを使ってお買い物!」という人はまだまだ少数派ですよ、きっと。
来月の1月10日以降に、今回の還元キャンペーンで付与されたポイントを使って決済機会が多少増える程度になるかと思います。
第2弾以降のPayPayキャンペーンはどのようなものか!?
キャッシュレス決済は、継続してユーザーが使わないと意味がありません。
PayPayはユーザーが決済を行った際、加盟店から手数料をもらうことによって利益を上げるなければなりません。開始当初3年間は無料みたいですが、その後有償化の余地があることをしっかりと記載しています。
今回の大還元キャンペーンによる一発屋ではダメなんですよね。毎回継続して使うPayPayユーザーが必要なのです。
もうPayPay側も十分に練っていると思いますが、次なる目標は、「認知されたPayPayというキャッシュレス決済を如何に継続的に使ってもらうか」という点が鍵になります。
この条件を満たすようなキャンペーンが登場するはず。
例えば・・・
「継続して利用し決済回数が10回を超えた時点で、前回同様な20%還元や全額還元を実施する」
「月単位の決済額が合計1万円を超えるごとに還元額が増えていく(合計1万円で5%、2万円で6%・・・)」
といったように、継続的に使ったPayPayユーザーに対して特定の還元が行われるようなキャンペーンが最適かと。
ぼくの基準では、Apple Watchのサイドボタンを2回押すだけですぐに起動できるApple PayのQuick Payに勝るとしたら、前回同様のキャンペーンをやってもらわないとPayPayを使う気にはなれません。
キャンペーン第2弾は利用可能店舗がもう少し増えてからかも!?
より幅広い層にPayPayというキャッシュレス決済を使ってもらうためには、客層をさらに拡大させる必要があります。
現状でPayPayを使える店舗を見てみると、コンビニではファミマ、家電量販店ではビックカメラ・ヤマダ電機・Joshinなど、ごくごく限られた店舗に過ぎません。
一方で、SuicaやQuick Payといった他のキャッシュレス決済は、コンビニはほぼ全てのブランド、家電量販店はもちろん、デパートやスーパー、飲食店など、あらゆる店舗で対応しています。
これぐらい使える店舗が増えないと、使う機会も増えません。
現在、PayPayの対象店舗のままで第2弾のキャンペーンを行ったとしても、取り込める客層は第1弾のときとほぼ変わらないでしょう。
より幅広い客層を取り入れるためには、PayPay対応店舗がさらに拡大することは必須課題になると思います。
あくまで個人的な考察ですが、これらの理由から第2弾の還元キャンペーンはPayPay決済導入店舗がさらに拡大してから行われるものでは!?と考えています。
PayPayの拡大戦略に期待!
キャッシュレス決済を普段から利用している身として、今後PayPayをさらに普及させるために、どのようなキャンペーンを打って拡大させていくのか、その戦略には大いに期待したいところ。
第1弾の100億円還元キャンペーンでは、20%還元ということだったので、ざっと計算しても、ほんの10日間で500億円の経済効果があったということは紛れもない事実。
国の施策としてもキャッシュレス決済の比率を今後上げていこうとしている流れなので、そこへうまく乗っかれるかどうかはみものです。
PayPayの今後に注目しましょう!!