iPhoneやiPad、Mac製品など、Apple製品の万が一の時のために「AppleCare+」に加入しているという人も多いのではないでしょうか。
製品の保証サービスが最大2年間受けられますが、この2年間の間に端末が手元を離れるような場合、そもそも「AppleCare+」の契約自体はどうなってしまうのか・・・
例えば、こんなケース、
- 「AppleCare+を契約しているiPhoneを半年だけ使用後、家族に譲る或いは誰かに売却する」
- 「中古のiPhoneを購入したら元所有者のAppleCare+の契約も付いている」
端末を手放す側も入手する側も、要は端末所有者が変わってしまう場合、AppleCare+の契約の扱いがどうなるのか・・・曖昧な部分がありますよね。
そこで、今回はApple製品を他人に譲渡する際…
AppleCare+の名義を変更しなくても、保証は受けられるのか?
AppleCare+の譲渡(名義変更)はそもそも必要なのか?
というこれらのAppleCare+名義変更に関する内容をAppleサポートに問い合わせ、そして実際に私がAppleCare+の名義変更をした手順をまとめました!
AppleCare+の譲渡(名義変更)ができる場合とできない場合
AppleCare+の契約方法は以下の2つがあります。
- AppleStoreやApple公式サイト等、Appleに一括払いで契約する方法
- ドコモ・au・ソフトバンクのキャリアで毎月払いで契約する方法
今回、AppleCare+の譲渡(名義変更)ができるのは、前者の一括払いの場合のみとなります。
キャリア等で用意されている毎月払いプランによってAppleCare+を加入している場合は、名義の変更は一切できませんのでご注意を。
よって、ここから先の譲渡(名義変更)については、Appleで一括払い購入していることを前提に進めていきます。
「譲渡」か「解約返金」か
少し話がそれますが、譲渡以外の手段も考えると良い場合もあるので、先に紹介しておきます。
一括払いしたAppleCare+は、その保証情報は端末(ハードウェアシリアルナンバー)に紐付いているため、お店やフリマアプリ等で売却する場合や他人への譲渡をする場合、AppleCare+の契約をどうするか考えなくてはなりません。
- 解約返金する
- 譲渡する(名義変更する)
- そのままにしておく(何もアクションなし)
基本的にオススメしたいのは「解約返金」です。
別記事「iPhoneやiPad購入前に確認必須!「AppleCare+」の解約・返金方法!」で詳細を解説していますが、AppleCare+の保証を使っていない場合、2年以内の解約であれば、一部手数料を差し引いて、購入者に返金される制度があります。
端末をもう使わなくなるのであれば、すでに支払った費用がちょっとでも戻ってきたら嬉しいですよね。
なので、端末に紐付いたAppleCare+の契約は、端末が手元から離れる時点で解約・返金するというのが一番良い対応策だと思います。
ただし、返金がない場合ももちろんあるので注意が必要。
例えば、すでにAppleCare+の保証の内1回は使ってしまっている場合、返金されない可能性が高いです。(保証額が返金額を上回るため)
そのような場合、せっかく端末に紐付いている残り1回のAppleCare+を返金なし解約して無駄にするくらいであれば、新しい所有者に1回分だけでもAppleCare+保証を譲った方が喜ばれるかもしれませんよね。
「AppleCare+」を新しい所有者に譲渡するメリット・デメリット
先ほども書いたとおり、Appleにて一括払いで加入した
「AppleCare+の保証は端末に紐付くもの」
という大前提があります。
譲渡(名義変更)しなくても保証は受けられるのか!?
「端末に紐付くものであれば、誰が加入したかなど関係ない!?」・・・そう思いますよね。
つまり、
「譲渡しなくても端末の新所有者はAppleCare+の保証を受けらるのか??」
この質問をAppleサポートに聞いたところ、答えは「OK(保証は受けられる)!」とのこと。
やはり、端末のハードウェアシリアルナンバーに紐付いている保証なので、紛失・盗難・破損などAppleCare+の保証内容がそのまま端末情報だけで受けられるそうです。
譲渡(名義変更)しないこと起こるデメリット
端末情報だけでOKなら、「そもそも面倒くさい譲渡(名義変更)手続きなんかしなくても良い!」ってなるかと。
しかし、契約を譲渡しないことにより、下記のようなデメリットも発生するそうです。
- AppleStoreの実店舗来店で修理を受ける場合、AppleCare+の名義が違うと保証が受けられない場合がある
- AppleCare+の解約を新所有者がしたい場合、名義がことなるので解約返金ができない
特に大きいのは前者でしょう。
ネット経由やコールセンター経由で配送修理を依頼する場合は、譲渡なしでも問題なく保証サービス受けられますが、Appleの実店舗での保証申込みは断られてしまうケースもあるとのことです。
Appleサポート側の結論として、「譲渡はしなくても保証は受けられるが、今後のことを考えると譲渡(名義変更)するのが確実」というアドバイスをもらいました。
実際にAppleCare+の契約を譲渡(名義変更)した流れを解説してみる
ぼくはAppleCare+契約が1回分残っている端末をフリマアプリで売却しました。
新所有者の方に、残り1回分の保証も付けて譲ることにしたのです。
その際に、実際にAppleCare+の契約を譲渡してみたのでやり方を紹介します。
AppleCare+の譲渡(名義変更)で必要なモノ(情報)
- 製品のハードウェアシリアルナンバー
- AppleCare+の契約番号
- 元所有者のフルネーム
- (カードの場合)元所有者が決済に使ったクレジットカード下4ケタ
- (現金の場合)Appleの「W」から注文番号
- 新所有者のフルネーム
- 新所有者の住所
- 新所有者の電話番号
- 新所有者の迷惑メール設定されていないメールアドレス
以上の情報が譲渡の際に必要となります。
自分でわかる情報は、保証書のメール等を確認し、相手先の情報もあらかじめ聞いておきましょう。
譲渡する際の注意事項
- 1契約につき、他人に譲渡できるのは1回まで
- 20歳以上のみ対象
あんまりひっかかることはないと思いますが、一応こんな注意事項もあるので頭の隅においておきましょう。
譲渡手続きはAppleのコールセンターにて
譲渡手続きは、Appleサポート(電話)にて行ってもらえます。
Appleサポート(電話)0120-277-535
※ただし、実際の返金処理はAppleサポートから案件受付後に転送されて、契約部門での対応となるため、月から金(祝日もOK)の9時〜18時のみ。
※受付だけなら曜日関係無く、Appleサポートにて受付登録してもらえて、後日契約部署が営業している時間に改めて対応、という感じです。
Appleサポート自体の受付時間は夜までやっていますが、譲渡手続きは契約部門での受付となるため、月曜日から金曜日の日中対応となりますのでご注意を。土日は休みです。
上記の必要な情報をサポート担当者に伝えると、登録変更作業は15分ほどで終了。
変更登録完了後72時間以内に、新所有者のメールアドレスに新しいAppleCare+登録書が届くということでした。
(実際には12時間後くらいに受診したという連絡をもらいました!)
以上で譲渡(名義変更)手続きは終了。
まとめ
面倒そうに思っていましたが、意外と簡単に譲渡が終わったという印象です!
そこまで億劫な作業でもないので、もし余力があるようでしたら絶対にやっておいた方が良いかと思います。
端末売却時や譲渡時でAppleCare+を解約返金しない場合は、ぜひ譲渡することも検討してみてください!