SNSに載せた写真のExif(イグジフ)位置情報で居場所バレ!? 削除する必要って本当にあるの!?

どうも、NINO(@fatherlog)です。

最近、データ紛失による情報漏洩だのマイナンバーだの、ひと昔前とは違い「個人情報」に対してすごく敏感な世の中になってきていますね。

写真においても、データが進化してキレイにそして便利になった反面、SNSなどにアップロードした際に個人情報の扱いが大丈夫なのかと心配されていることがあります。

それが、「Exif(イグジフ)」です。

このExif情報の中に含まれる「撮影者」「位置情報の記録」という部分が個人を特定する恐れになるのでは、ネット上で懸念されています。

こういったことからGPS情報も含まれるExif情報は、ある意味“負のイメージ”が先行しがちです。

今回は・・・

  • Exifを知らずにSNSに写真をアップロードしたら本当に危ないのか?
  • 位置情報がバレるからExifを削除した方が良いのか?
  • Exifって実は便利なんじゃないの?

そんなことについて考えてみます。

 

目次

Exif(イグジフ)とは?

まず「Exif(イグジフ)って一体何者じゃぃ!?」って方のために簡単に解説。

Exifとは写真の撮影日時、撮影機器、カメラ設定情報、撮影者、位置情報といったさまざまな写真に付随するデータを同時に記録できるファイルフォーマットのこと。この中に含まれる撮影日時、撮影者、位置情報といった情報が個人情報の漏洩になるとされています。

例えば、この写真を見てください。

Exif-02

あの有名な清水寺の舞台です。紅葉を見にいった時にiPhoneで撮影してきました。

余談ですが、この写真を見るとせっかく紅葉を見に行ったのにイマイチ紅葉していなかった上、どんより天気で残念だったなという思い出がよみがえります・・・。ホント余談。

では、この写真のExif情報を表示します。

Mac OS Xの場合ですが、ファイルを選択後、右クリックメニューから”情報を見る”をクリック。すると写真に関するさまざまな詳細な情報が表示されます。iPhone 6sで撮影したこともわかりますね。

そして注目したいのは位置情報である緯度・経度のトコロ。

Exif-03

 

緯度と経度が分かれば、この地球上のどこなのか一発でわかります。小学校の社会で勉強したヤツです。あえて方法は示しませんが、先ほどの緯度と経度を入力して出てきた地図がこちら。

Exif-04

もうピンポイントすぎますね、コレ。GPSってすんごい技術ですよ。

こんな感じで、かなりの精度で撮影場所を特定することが可能。

つまり、写真ファイルに付随しているExif情報の位置情報から行動場所・居場所・自宅といったさまざまな「個人情報がらみの場所」が特定されてしまうのです。

それがゆえに「Exif情報を消した方が良い」とか「GPSをオフにした方が良い」とか言われ、ある意味「Exifってヤバいんじゃね?」というような負のイメージになってしまうわけです。

 

SNSにアップロードする写真は大丈夫!?

最近のスマホやタブレット端末は当たり前のように標準でGPS内蔵しています。それにカメラ性能もかなり向上。手軽に高画質な写真をいつでも撮れます。同時にGPSの位置情報も記録されます。

撮影された写真はLINE・Facebook・Twitterなどの人気SNSサービスにアップロードされますね。

このときExifの中の位置情報もアップロードされてしまうんでしょうか!?
だとしたら、家で撮影した写真だったら自宅の場所がモロバレしますよね。

 

Facebookで逆輸入した写真のExif情報はどうなる!?

ここで実験してみましょう。

先ほどの清水寺の写真をFacebookに1度アップロードして、Facebookに投稿されたその写真をダウンロードしてみます。

題して、写真のSNS逆輸入実験!

果たしてExif情報はどうなるんでしょうか。

 

まずはFacebookに清水寺の写真をアップロードして、適当にコメントして投稿。ちなみに今3月でまだ寒いですけど紅葉の写真をUPしました。

Exif-05

この投稿に”いいね!”とかされると面倒くさいなーと思いつつ、ささっと画像を開き一旦ローカルに保存。

ダウンロードした写真の位置情報を先ほどと同じように見てみます。

Exif-06

ここで詳細情報に注目。先ほどは機種・日時・位置情報といったさまざまなExif情報が表示されていましたが、”逆輸入”した写真からは削除されています。

つまり、Facebookにアップロードされた写真は自動的にExif情報が削除されていることがわかりますね。

このように最近になって、主なSNSサービスではアップロードされた写真については自動的にExif情報を削除されるようになっています。

 

主なSNSやブログサービスでの対応状況

では、「普段使っているSNSやブログサービスではどうなの?」と気になりますよね。

記事作成時点での主なSNSやブログサービスでの対応状況を一覧表にまとめてみました!

SNSサービス 自動削除対応 備考
LINE
Twitter
Facebook
Instagram
アメブロ
livedoorブログ 設定で自動削除可
Seesaa 設定で自動削除可
Flickr アップロード時に洗濯可
デフォルトは自動削除
mixi ×
Google+ ×
Tumblr ×
はてなブログ ×

あくまで記事作成時点のものなので、自動削除対応のサービスが増えるかもしれません。

特に、LINE(ライン)・Twitter(ツイッター)・Instagram(インスタグラム)・Facebook(フェイスブック)といった人気SNSサービスでは既に自動削除対応されているので安心ですね。

 

WordPressブログもExif情報をプラグインで削除できる!

自身でドメインを管理して運営しているWordPressブログだって削除できるプラグインがあります。

ぼくが利用しているのは、「EXIF-Remove-ImageMagick」というプラグイン。

ぜひプラグインをインストールさえすればあとは勝手にExif情報を削除してくれます。

もしインストールしていない方は、管理画面の「プラグイン」→「新規追加」から上記プラグインを検索してインストールしてみてください!

Exifの位置情報は本当に危険なのか!?

他のブログなどで指南があったりするのですが、「Exifの位置情報で居場所がバレる」からそもそも端末の「GPS機能をオフにしよう」というのは、ちょっとやりすぎかもしれません。

Exifの位置情報って危険なモノでもなんでもなくて、その仕組みを理解し取扱いに注意すれば、そこまで気にするようなものでもないと思います。

むしろ、位置情報が記録されることにより写真の管理が楽になります!

ぼくはこっちのメリット方が大きいと考えています。

 

Exifの位置情報を写真管理に役立てる!

Exif-09

例えば「アノ時にとった写真を探したい」なんて時にExifの位置情報が写真に記録されていると便利!

ぼくは普段Macの写真アプリで写真を管理しています。iPhoneを持って以来、写真を撮りまくっているせいか、ライブラリには48,000枚もの写真と動画が保存されています。

この中からある特定の写真を見つけ出すのは至難の業。めっちゃ時間かかりますよ。

んで、そんな時にExifの位置情報が役立つわけ!

“アノ時”とか言っている時点でいつ頃だったかよくわからないですよね。でも場所って不思議と覚えてるもんじゃないでしょうか。

「博多・長崎旅行に行ったときの写真を見たい!」と思えば、「長崎」でキーワード検索すればすぐに絞れこめます。こんな感じに。

Exif-08

このように、写真に位置情報が記録されていることにより、探したい写真をキーワード検索により簡単に探し出すことが可能です!

Exifはネット上にUPするとリスキーな位置情報かもしれませんが、ローカルでは大活躍する位置情報です!

 

Exif情報について正しく理解して使いこなす!

Exifの位置情報は、撮影場所から居場所がバレてしまう、ある意味”危険”なものかもしれません。

しかし、その仕組みや利用しているSNSサービスでの対応状況さえちゃんと理解しておけば、GPS機能をオフにするといったような極端な対策をする必要はないのかなと思います。

むしろGPSを使った写真情報を便利に使いこなした方がよっぽど効率的です。

そういった意味でExifの位置情報はとても便利なデータであると思います!

ぜひ位置情報を活用してみてください!!

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