格安SIM業界が盛り上がりを見せる中、キャリアに縛られないで自由に使えるSIMフリー端末が注目を集めています。
SIMフリー端末は、さまざまな種類の製品が出回っていますが、ユーザーとしてはやはり安くて性能の良いSIMフリー端末を追い求めているはず!
今回は、香港のSIMフリースマホメーカーであるSUN CUPID TECHNOLOGYの格安SIMフリー端末「Nuu X4」(ニュー エックスフォー)を手に入れたので、がっつりレビューしたいと思います!
SIMフリースマホ「Nuu X4」のスペック・仕様
Nuu X4は、1300画素の高性能カメラ・FMラジオ・着脱式バッテリーなどといった特徴的な機能を搭載しながら1万円台で手に入るのが魅力なSIMフリー端末です。
下記に主要スペックをまとめました。
OS | Android OS 5.1 lollipop |
CPU | MT6735 1.3Ghz Quad Core |
RAM | 2GB |
内部ストレージ | 16GB(購入時空き容量8.7GB) |
ディスプレイ | 5.0インチ IPS (1,280×720) 294ppi |
バッテリー | 2,250mAh |
カメラ | リア:1.300万画素 フロント:500万画素 |
SIM | microSIM×2スロット |
ネットワーク | 4G(LTE):B1/B3/B19 3G(WCDMA):B1,B6 [ドコモ系MVNOに対応] |
Wi-Fi | 2.4GHz,5GHz 802.11 a/b/g/n |
Bluetooth | Bluetooth4.0 |
サイズ | 143.9×71.9×8.3 mm |
重量 | 160g |
本体価格 | ¥19,980 税込・送料込み (Nuu オンラインストアでの価格) |
本体性能としては、CPUのクロック周波数が1.3GHz、メモリが2GB。これは1万台という端末から考えれば十分な性能です。ゲームアプリでもサクサク動いてくれそう。
バッテリーは2,250mAhとミドル級。ハイペースな使用でなければ1日使っても電池が十分持ちます。
注目すべきは、リアカメラの性能。1,300万画素のカメラを搭載しているので高精細な写真を撮ることができます。個人的にはカメラ性能は一番重要視したいポイント。
どうせ撮るなら高画質写真が撮れた方がよいじゃないですか!
しかも端末でいつでもどこでも気軽に高画質写真が撮れたら便利ですよね!
Instagram、Facebook、Twitter、LINEとSNSアプリにも高画質な写真をアップロードすることができてGood。
スペックから気になるのは、ネットワークの対応バンドがちょっと少ないことかな。ドコモ系MVNOを使うことを前提に考えられた端末という設計になっていますね。
Wi-Fiも高速通信規格である802.11acには対応していません。Bluetoothも4.1ではなく4.0対応です。
通信規格全般的には1世代前の規格に対応しているといったイメージでしょうか。ただ、通常使う分には全く問題のない使用ができると思います!
これらは端末のコストから考えれば妥当かも知れませんね。
「Nuu X4」開封の儀
緑を基調としたパッケージデザインがなんだか新しく新鮮。
最近は、モノトーンでオシャレ感を出した箱が多いですからね。
その点、Nuu X4は緑な感じがフレッシュな印象を受けます。
では、パッケージを開けます。
Nuuのロゴが刻まれた袋に包まれ、端末本体が登場。白くモヤッとしたベールに包まれています。
なんか開けるのにドキドキするわ、コレ。
Nuu X4をハンズオン!
それでは袋を外して、いざハンズオン!
「か、か・・・軽い!!!」
そうなんです。第一印象は軽いということに尽きます。一応本体は160gなんですが、それ以上に軽く感じました。100gもないんじゃないかな。
すごいなーと思いつつ、箱を開けると・・・
バッテリー登場!!
そう、このNuu X4の特徴の1つでもあるんですが、バッテリーが着脱式になっています。
バッテリーが外れていたからちょっと軽くなっていたんですねー。
iPhoneなんかでもそうですが、通常スマホって裏フタを開けることができないので、長期間使用によりバッテリーの交換が必要になった場合、高額な費用を払って修理に出すしかありません。
Nuu X4はバッテリーが着脱できるので、交換用バッテリーさえ購入すれば自分で付け替えが可能なんです。
バッテリーは消耗品なので着脱可能なのはユーザーにとってメリットですね。
中身一式を出してみた
本体だけでなく箱から一式を取り出しました。パッケージの中身は以下のとおり。
- Nuu X4端末本体
- リチウムイオンバッテリー
- 充電用アダプタ
- microUSBケーブル
- イヤホン
- 交換用イヤーピース
- 取扱説明書(日本語)
- 製品保証書
海外製端末を使用する時に地味に気になるのは取扱説明書の日本語表記。Nuu X4はしっかりと日本語の説明が書かれています。
本体外観をじっくり
まずは本体上部。microUSB端子と3.5mmオーディオジャックがあります。
続いて右側面。スリープボタンが配置されています。
本体左側面がこちら。音量ボタンがあります。
本体下部です。スピーカー穴とマイク穴が開いています。
エッジ部分は丸く削り出されているので、本体を手に持った時も金属が当たるような感覚はなくとても滑らかで持ちやすいです。
厚さは8.3mmなので、そこまで薄いってわけではないですが、大きくも感じません。最近は端末が薄型になる傾向がありますが、この8.3mmという厚さでも違和感は特にないですね。むしろグリップ感が良い感じ。
SIMカードをセット
対応しているSIM種類はmicroSIMです。最近では一番小さいnanoSIMタイプのものが多いんですが、間違いのないように確認してください。
SIMフリー端末なので格安SIMをもちろん使うことができます。ただし、ドコモ系MVNOのみ対応しているので、UQmobileやmineoといったau系MVNOには対応していません。注意してください。
SIMカードスロットは背面カバーを開けた部分に搭載。
まずは、本体下部の隙間に指を入れてカバーを外します。
背面のフタはプラスチック製。
外せました。本体とカバーはツメで引っかかって固定されています。折らないようにくれぐれも慎重に。
背面カバーを開けると、microSIMスロットが2つ、microSDスロットが1つ、バッテリーを入れるスペースを確認できます。
取扱説明書を見ながら、microSIMを挿入しました。ついでにバッテリーもこのタイミングで入れておくと手間がなくなります。
APN設定はプリセットが多い!
格安SIMを使うにはAPN設定とよばれる設定を端末に入力しなければなりません。
Nuu X4の場合、MVNOのAPN設定がプリセットで数多く入っているので、イチイチ入力することもなく、ワンタップで設定できます。
ぼくが使用しているFREETELのAPN設定ももちろんありました!タップしたらすぐに使えました。
SIMが読み込めない場合の対処方法
後にわかるのですが、microSIMを差したものの、通信できないトラブルが実は発生していました。
「SIMが空です」と表示されてしまい読み込むことができないんですねー。
このようなトラブルが出た方のために対処方法を紹介します。
どうやら、SIMカードの差し方が間違っていることが原因みたいです。
SIMカードは4つ角の内、1つの角が欠けている形状をしています。
挿入時、もちろん取扱説明書を見ながら方向を確認して挿入。
具体的には、説明書のイラストにあるように挿入口に向かって「左上」が欠けるように挿入を実行しました。
取扱説明書を見てもそのように書いてあるんですが、コレ、実はダメなんです。挿入方向が間違っています。
端末に掘られたシンボルをよく見てみると、
「左上」ではなく、「右下」が欠けているように見えます。
というわけで、シンボルを参考に右下欠けでmicroSIMを挿入したら無事に通信できました。
ぼくのように間違う人もいると思うので、取扱説明書に書かれているイラストの向きはメーカー側でぜひとも直していただきたいものです。
(追記)SIMカードの挿入図最新版がしっかりと同梱!
製品を開封したときに「製品保証書」が透明な袋に入っていたのですが、この袋の中をよく見ると「製品購入のお礼をご確認のお願い」という紙が入っていました。
この紙なんですが、製品を最新の状態で使うための重要な項目が書かれています。
んで、裏側を良くみるとその中に、最新版の正しいSIMカード挿入図がしっかりとありました!コレです。
SIMカードの欠けている向きが、スロットに向かって「右下」になっていて正しい方向に絵が修正されています。完全に確認落ちしてました。
またNuu mobile公式サイトの お問い合わせページ では修正された取扱説明書がリリースされています。「クイックスタートガイド『ご使用前の確認と設定』A4版(表)」という項目です。
1,300万画素の高画質カメラで撮影してみた!
カメラ性能は最大の魅力!
1万円台という価格帯ながら背面カメラに1,300万画素のカメラを搭載しています。
どんな写真が撮れるのか、実際に撮影してみました。
AFのスピードやズーム等も操作しやすく、簡単に高画質写真がとれます。
載せている画像は高画質にするとデータが重くなるため、ブログ用に圧縮やリサイズをかけてしまっていますが、現物の写真データは本当にキレイです。
これだけキレイな写真がとれれば旅先も別にカメラを持ち歩くこともなく、端末のカメラだけで十分な撮影ができます。
レビュー用に使っている一眼レフ PENTAX K-S2との比較です。
まずは、一眼レフPENTAX K-S2で撮影した画像がこちら。
続いて、Nuu X4で撮影した画像がコレ。
「違いがわからなくないですか??」
こうブラウザ上でみる限りほとんど見劣りしないと思います。元データ写真をならべても、よほど拡大しない限り差がわからないくらいです。
端末のカメラ性能が大きいことは評価が高いと考えます。
「ポケモンGO」をやってみた!
ゲーム性能はどうなのか!?ということで、爆発ヒットしているポケモンGOをプレイしてみました。
ポケモンGOはGPSで位置情報を取得しながらサーバーと通信を行う上、ARといったグラフィックや3Dマップ表示があるので、端末の性能をフルに使う要素満点なので検証に持ってこいなゲームアプリです。
アプリを起動すると、最初GPS信号を掴むのにちょっと時間がかかりました。まぁ気にならない程度。
GPSの感度については、プレイしているとGPSが途切れ途切れになってしまうことが何度かありました。
ポケモンGOは、GPSで位置情報を取得して行うゲームなので、GPSが重要な情報となりますが、全体を通してプレイ自体は全く不自由なくできたので、特に問題ないと思います。
ポケモンGOは3Dのグラフィックがキツいんで、プレイ中にカクカクする動きがあるかなという心配も少しありましたが、全くそんな問題はなし!サクサク動きました!
モンスターボールにカーブをかけるのも余裕です。らくらくゲットだぜ!
線を描いてアプリを短縮起動できる「スマートウェイク」
なかなか便利な機能だなと思うのが「スマートウェイク」です。スマートウェイクはロック画面から操作する際に効率よくアプリを起動できます。
具体的にはロック画面が暗転している状態で「c」「e」「o」「w」といったアルファベットを描くと対応したアプリがダイレクトに開きます。
この他、ロック画面の暗転状態で2回タップするとホーム画面を表示させることができます。
スマートウェイクを試すべく、実際に「c」を描いて「電話」を起動してみました。
デフォルトではスマートウェイクの設定はオフになっているので、この機能を使いたい場合は、設定>ユーザー設定>スマートウェイク と進みONにしてください。
ただ、ロック画面解除時にセキュリティのロックをかけている場合、ダイレクト起動の前にパターンやパスコードといったロック解除操作が挟むので効率が少し落ちてしまいます。仕方のないことではありますが、どうにか改善策があればよいなと思います。
FMラジオが聴ける!
Nuu X4では、インターネットがなくてもFMラジオを聴くことができます。
ワイドFMに対応していて、対応周波数は87.5MHz-108.0MHzで、Inter FM(89.7MHz)・TBSラジオ(90.5MHz)・文化放送(91.6MHz)・ニッポン放送(93.0MHz)などが楽しめます。
実際に使用する際にはイヤホンをアンテナ代わりにする必要があるので、イヤホンを使用します。
FMラジオが聴けました。付属のイヤホンは密閉式のカナル型イヤホンなので音も良いです。
インターネットがなくても楽しめるので、災害が起きた時など非常時にも役にたちそうです。
SIMフリー端末デビューにオススメ!
SIMフリー端末は格安のものからハイスペックのものまでさまざま。
Nuu X4は1万円台という価格でありながら、そのシンプルさやカメラ性能を始めとした十分な機能が搭載され、まさにコストパフォーマンスが高い機種と言えます。
「SIMフリー端末はまずどれにしたら良いかわからない!」という人にもオススメできます!
LINEモバイルもサービス開始を発表したことですし、これからますます格安SIMの市場シェアが広がっていくことと思います。
SIMフリー端末を買う際に「Nuu X4」を検討してみる価値は十分あると思います。
入門機としてもオススメですよ!
コメント
コメント一覧 (2件)
通知ランプはないです・・・。
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