新潟の夏といえば、「長岡花火大会」は外せない存在。
日本3大花火大会として知られるこの「長岡花火大会」をみなさんご存知でしょうか?
特に、プログラムの中でも中越地震の復興祈願として打ち上げられる「フェニックス花火」は、視界に収まりきらないほどのワイドスケールを体験できます。絶対に観たいプログラムなんです!
毎年8月2日・3日の固定開催の長岡花火大会ですが、今年2019年は曜日が金曜日・土曜日という週末開催となり、ものすごいにぎわいでした。
報道では、来場者数は過去最高の108万人だそう。長岡の人口が28万人なので、たったの2日で4倍の人が集まったということです。すごい!
今回は愛用機のSONYデジタル一眼カメラ「α7RIII」を持って毎年恒例の長岡花火大会へ。
あれやこれやと設定を変えてみて色々撮影してみました!
iPhoneでしか撮影したことがなかった花火大会
なんていうんでしょうか、花火大会の楽しみ方は十人十色ってやつですよね。
「迫力ある花火は見てナンボだ!」って思ってたぼくは、肉眼で見ることを最優先して、これまではiPhoneで記念撮影をする程度。(上画像)
まぁ、いくらキレイに取れるって言われるiPhoneでも花火だとこんな感じです。うーむ。
一方で、夏場のTwitterタイムライン上では、すばらしく美しい花火大会の写真が次々と流れてくるんですよねぇ。
カメラマンさんが撮影した珠玉の花火写真って本当にキレイっす。
いつか、そんな写真が撮りたいなと思っていましたけど・・・良く考えたら、自分の手元にはしっかり「SONY α7RIII」があるではないかっっ!!!!!
というわけで、α7RIII引っさげて花火大会での撮影に挑戦です!
三脚セットして・・・いざ撮影!
ある程度の予想はしていましたが、花火の撮影って本当に奥が深い。
周りは真っ暗な夜の中、ほんの数秒だけ光輝く夜空の大輪をシャッターでキレイに捉えるのは至難の業。
何も予備知識なしに1日目に撮影したのがこんな感じです。
とりあえずシャッタースピード眺めにとって10秒くらい、露光と絞りはもう本当に適当に調整。
なんとなくそれっぽく撮れてるような気がするんですけど、なんか感覚的にこうじゃない感が凄い。
会場で撮影方法をググろうかと思ったんですが、花火会場特有のアレ、電波難民となりまして・・・。
1日目はこれで終了です。
悔しいので急遽花火2日目も参戦
1日目に撮影した写真の出来映えに納得がいかず、急遽2日目も会場で見ることに。
事前にネットニュースにもなっていましたが、今回の長岡花火大会は日取りが良くチケットが高額転売される問題がありましたが、運良く当日券販売があったので、3時間ほど朝から並んでチケットを入手。
場所取りもしっかり確保!
河原すぐ近くの陸上競技場からシャッター切ります。
シャッタースピード「バルブ」・絞り「F11」・感度「ISO100」
オートモードではなく、全てのパラメータを好みにカスタマイズできるM(マニュアル)で撮影します。
シャッタースピードは、ボタンを押している間、シャッターを開いてくれる「バルブ」モードを使って撮影します。
α7RIIIだと、30秒よりもさらにダイヤル回すと「BULB」が出てきます。
絞りは「F11」・感度「ISO100」にセット。
この辺は、Studio9さんの記事を参考にしました。
AF(オートフォーカス)でなく、普段はあまり使わないMF(マニュアルフォーカス)に変更。
AFだと、花火を撮っている間にピントがずれることがよくわり、初心者が陥りやすい失敗点のようです。
ただ、MFは本当になれていないこともあり、花火大会開始後の15分くらいの打ち上げはこのピント合わせに大分苦労しました・・・。
2日前は1日目の反省も踏まえて、設定を上記にした上でひたすらシャッター切りました。
今回採用した花火撮影の各設定をまとめると・・・
[list class=”li-yubi li-mainbdr main-c-before”]
- シャッタースピード「バルブ」(5秒くらい)
- 感度「ISO100」
- 絞り「F11」
- MF(マニュアルフォーカス)
[/list]
これに決定!
実際に撮影した写真はこのような仕上がりになりました。Lightroomで明るさや色味は調整しています。
1日目に撮影した写真よりも、かなり良い感じに仕上がりました!
コレじゃない感がなくなり、コレっぽい感じに!
設定をしっかりと見直すだけでコレだけ変わるのは驚き。
花火撮影するのめちゃくちゃ楽しいです。奥が深すぎる!
【失敗談】バルブモードのシャッターを押すタイミングが難しい
花火が爆発するタイミングでシャッターを押すのですが、この押すタイミングが相当難しい。
バルブモードなのでシャッター切る時間は5秒程度で調整。
これ以上長くなると白飛びしちゃいますし、身近すぎると、あの独特な光の奇跡は表現できません。
ただ、撮影したい花火がそのタイミングで広がるかどうかって爆発してからじゃないとわからないんですよね。
コレ、肉眼ではもっと一面に花火が広がってるんですけど、シャッター押すタイミングが良くなくて、あまりスケール感が表現できていません。
んで、花火を見ながら心の中で5秒くらい数えるんですけど、目の前にいっぱい広がる花火を前にすると、もっと画角に収めたいと欲がでてシャッター押し続けちゃうんです。
こんな感じでもう訳分からない仕上がりに・・・もはや大爆発事故(笑)
それに煙の問題もあります。
風のながれる方向によっては煙が残ってしまい、写真に大きく写り込んでしまうんです。ガスってしまうとなんだか文字通りモヤモヤした仕上がりに・・・。
まぁ、風のながれまではコントロールできないのでコレばっかしは運としか言いようがないですね。
花火撮影の奥深さを攻略したい
花火大会でのミラーレス一眼を使った撮影は予想外に難しいものでした。と、同時に、色々設定をいじくってみて楽しい一面も!
美しさの賞味期限が短い花火をいかに効率良くカメラの中にキレイに収められるか・・・これが大きな課題です。
設定はもちろん、どこの場所からどういう画を撮りたいのか!? なんて考えるともうキリがありません。
それほど奥深いのですね。どうやらすごい世界に足を踏み入れてしまったようです。
夏の風物詩であるキレイな花火を魅力あるモノとして撮影できるようこれからも技術を磨いていきます!
長岡花火2日目。陸状競技場から。
studio9さん(@photostudio9 )の花火撮影Howto記事読んで勉強した結果、こんな感じになりました!花火撮るの楽しい!
そして奥が深い・・・#長岡花火 #花火大会 pic.twitter.com/UliYJNqyIP— ニノ@FatherLog管理人 (@fatherlog) August 4, 2019
今回撮影した写真は、TwitterやInstagramで公開しています。
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