政府の肝いり政策である携帯電話料金引き下げ。
安くなるのか、ならんのか、ヤキモキしてます。
新料金プラン「ahamo」を発表したドコモ主導で大幅な値下げへ動き出した携帯電話料金ですが、ドコモ・au・ソフトバンクともに、新たにオンライン対応専用の料金プランを設けることで各社動向が出揃いました。
中身をみると、月間「20GB」、月額「2,980円」という構成で横一直線。
2021年の携帯電話料金引き下げは、この「20GB」「2,980円」という2つのキーワードを巡る各社の攻防になりそうです。
この新料金プランは本当に安いのか?プラン変更した方が良いのか?
ドコモユーザーの僕の環境で、ahamoへプラン変更した場合を想定し、料金を比較シミュレーション・考察してみました!
たっかいドコモとやっすいahamo(アハモ)
僕自身が現在ドコモで利用しているプランは「5Gギガホ」です。
現行のドコモのスマホ料金プランは7GBまでの従量課金プラン(5Gギガホライト)か7GB以上使える大容量プラン(5Gギガホ)の2種類しかありません。
普段の使い勝手を考えると、どう考えても7GB以内に納まるはずもなく、無制限プランの「5Gギガホ」一択でした。
ちなみに5Gギガホで直近の請求みて5Gギガホで使ったデータ容量は8.9GBでした。意外と少なめ。
この5Gギガホで、かけ放題やらAppleCareやらオプション加入していると、なんだかんだで通信料金は月額9,000円くらいかかってます。たっか。
一方で、ahamoの料金プランは20GBのデータ容量で月額2,980円という破格の設定です。
んー、これはインパクト大。安いと言わざるを得ないかなぁ・・・。
ドコモが従来の料金プランを4月からさらに値下げ
格安な新料金プランを各社ともに発表したものの、「本体ブランドの料金さげなきゃ意味ないでしょ!」というお咎めが政府から入ったのか、ドコモは新たに本体ブランドの料金プランも値下げすることに。
それが、2021年4月からスタートする「5Gギガホ プレミア」です。
データ容量無制限などの内容は一緒ですが、単純に料金が異なります。
プラン名 | 5Gギガホ | 5Gギガホプレミア |
月額料金 | 月7,650円 | 月6,650円 (△1,000) |
データ容量 | 100GB (キャンペーン中は無制限) | 100GB (キャンペーン中は無制限) |
その他 | – | 3GB以下の月はさらに1,500円割引 |
この表だけみると同じ内容で月額1,000円安くなった感じがします。
はい、安くなってます・・・ね。
ただし、1個だけ言っておきたいことが。
これまで5Gギガホでは最大6ヶ月間の5Gギガホ割という月額1,000円割引が適用されましたが、5Gギガホプレミアではこれがありません。
おそらく、当初の6ヶ月間限定月1,000円割引を恒久的に適用したのが、新しい5Gギガホプレミアであるという位置付けにもってきたんだと思います。
もちろんそれだけでなく、3GB以下しか使わなかった時は1,500円割引されるといった進化したポイントもあります。
今回新しい格安料金プランのahamoと比べるにあたり、ドコモ側の比較対象は、こちらの5Gギガホプレミア想定でいきます。
ドコモとahamoの料金プラン、ファミリー層パターンで費用比較
前置き長くなりました。
では、実際に僕自身の利用状況をドコモとアハモに当てはめてみると、一体どっちの方が安いのか?
早速シミュレーションしてみます。
ちなみに、我が家の通信契約必要スペックはこんな感じです。
- 僕・妻・母の音声通話3回線、iPad Proのデータ通信1回線、計4回線をドコモで契約
- 音声通話3回線いずれも時間無制限のかけ放題オプション有りを想定
- 僕と妻の音声回線2回線データ使用量は概ね15GB前後
- 母の音声回線1回線は毎月1GB以下
- いずれも5Gギガホを現在選択
- 支払いはdカード(割引き対象)
- 光回線契約はドコモ以外(割引なし)
- Apple Watch使用中(ワンナンバー契約)
1回線でドコモとahamoを比較
ドコモは合計で4回線契約していますが、まずは僕の1回線のみで、「5Gギガホプレミア」と「ahamo」ではどれくらい違うのか比較することに。
ドコモ (5Gギガホプレミア) | ahamo | |
月額料金 | 6,650円 (無制限) | 2,980円 (20GB) |
dカードお支払割 | -170円 | – |
みんなドコモ割 (家族割引) | -1,000円 | – |
通話無制限かけ放題 | +1,700円 | +1,000円 |
合計 | 7,180円 | 3,980円 |
差額 | – | △3,200円 |
やはりahamoの価格設定は衝撃的なものであることがわかります。本当に安い。すごい。
新たなドコモプランに変わったとしても、ahamoとの差は中々縮まらず、約半分強で済むほど差額が生じてしまいます。
毎月3,200円も安くなるのは、やっぱり家計にとっても大きいですよね。1年換算だと4万円くらい変わってきます。
うー、これは心が動いてしまいそう・・・。
4回線合計額でドコモとahamoを比較
続いて、本題の比較。
ドコモの新料金プラン「5Gギガホプレミア」と「ahamo」で、それぞれ4回線契約(音声通話iPhone×3つ、タブレット×1)を想定した料金比較をしてみます。
ドコモ (5Gギガホプレミア) | ahamo | |
月額料金 (音声通話回線) | 26,600円 (6,650円×3) | 8,940円 (2,980円×3) |
月額料金 (データ回線[iPad用]) | 1,000円 | 2,980円 (データ専用プランがないため) |
みんなドコモ割 | -3,000円 (1,000円×3) | – |
3GB以下による割引 | -1,500円 (1回線該当) | – |
dカードお支払割 | -510円 (-170円×3) | – |
通話無制限かけ放題 | 5,100円 (1,700円×3) | 3,000円 1,000円×3 |
合計 | 27,690円 | 14,920円 |
差額 | – | △12,770円 |
すごい差額でました。毎月12,000円超えてます!!
ファミリー外食だと1回4千円くらいかかるんで、月3回も外食行けますわ、これ。
12,770円×12ヶ月だと153,240円(1年間の差額)。
ドコモからahamoに契約変更すれば、1年後に15万円握りしめて家族で旅行も行けそうです。
ここまで比較すると「もう契約変えるしかないっしょ!!」と、なります。
ここは一端落ち着いてデメリットも考慮することに。
ドコモからahamoにのりかえるデメリット
ドコモの5Gギガホプレミアから格安料金プランのahamoへ乗り換えるメリットはかなり大きいです。
僕のファミリー環境では毎月12,000円以上も安くなります。
ただ、安くなるということはそれなりに失ってしまうものも当然あるわけです。
現状、ドコモを契約している僕がahamoへのりかえる場合のデメリットを書き出してみました。
以下表にまとめて、僕なりのコメント入れてます。
ドコモ | ahamo | 個人的コメント | |
データ容量 | 無制限 | 20GBまで | 大概1ヶ月で20GBを超過することはなさそうなので問題なし |
Apple Watch対応 (ワンナンバー対応) | ○ | ー (現状は未発表) | 非対応なら相当イタいポイント (おそらく利用できないと思われる) |
ファミリー割引等 | ○ | × (カウント対象には該当) | 元から料金設定が相当安いから割引非対応でも文句なし |
サポート | 店頭/電話/オンライン | オンラインのみ | 基本店舗いかないからオンラインで足りそう |
キャリアメール | ○ | × | Gmailとかで十分 |
契約 | 中学生以上 (要保護者同意) | 20歳以上 | 現状問題なし、子どもが高校生くらいになるときに深く考える |
料金が安い分、ドコモと比べると内容が劣ってしまうところが細かくありますが、コメントにも書いたように大概は問題ないか、代替え案で何とかなりそうなものばかり。
ただし、全国のApple製品ユーザーを代表して、ここで声を大にしたいのがApple Watch対応の有無について。
各社の格安新料金プランがApple Watch対応となるのかならないのか・・・結論が気になっているApple Watchユーザーも多いと思います。
ahamoはApple Watchのワンナンバー契約に非対応なのか!?
ahamoでApple Watchが使えるのかどうか、とても気になります。
公式側は特にこの点については未発表なのがかゆいところ。
Apple Watchが4G/LTE通信対応になって以来、僕の毎日の生活では、Apple Watchの単独通信による各種機能は欠かせない存在になっています。
もし通信機能が使えなくなったとしたら、iPhoneとBluetoothによる連携を行うスマートウォッチに格下げとなってしまいます。
初代Apple WatchとApple Watch Series 2で、BluetoothペアリングのみのApple Watchを使っていましたが、単独通信がないため不自由を感じることが正直多かったです。
GPS搭載したApple Watch Series 2、単独通信機能対応となったApple Watch Series 3以降、このようなストレスもなく、むしろ快適なウェアラブルデバイスとして生まれ変わったと考えています。
よって、ahamoでApple Watchのワンナンバーが非対応となった場合、個人的にahamoの契約を躊躇してしまう大きな要因となってしまいます。
「Apple Watchのワンナンバー非対応」と「差額12,000円」の価値観が釣り合うかどうかは、個人の考えに大きく依存することろ。
我が家はドコモ回線契約の内、僕と嫁さんの2人がApple Watchユーザーでワンナンバー契約をしています。
ahamoに料金プランをのりかえて、月額料金が安くなるのはとーーーーっっっっても嬉しいのですが・・・
やはりApple Watchで単独通信機能が使えないとなると、これまで便利にしてくれていた生活を節約のためにあえて逆戻りさせなければならないため、差額12,000円であっても手が出しづらいです、正直。
まとめ
ドコモとahamo。
いやぁ、今回色々と比較してみて、改めてahamoの安さに本当に驚きました。
1回線でも月4千円安く、我が家の4回線なら月1万2千円も安いのは、家計に相当嬉しいメリットです。
しかし、Apple Watchが使えるかどうかという点を考慮すると、もし公式に使えないということになれば僕にとってはかなり不便な生活になってしまうため、そのような代償は払えなそうです。
それほどApple Watchの単独通信機能に普段から依存している部分が多くあります。
僕にとって、Apple Watchは手が離せないタイミングでApple Watchを使ってメッセージや音声通話ができたり、iPhoneをよく忘れてしまいがちな僕の生活を大きくフォローしてくれる大事な相棒です。
いかんせん、ahamoのApple Watch対応に関する公式見解が出ていない以上、これ以上議論を深めてもしょうが無いのですが・・・
何とかahamoがApple Watchのワンナンバー契約に対応して欲しいと切に願っています!