「寝る前のiPhone充電を忘れしてしまった!!」
「うっかり使い過ぎ今にも電池が切れそうで大変!!」
こんな苦い経験をしたことがある人も多いはず。
iPhone(アイフォン)をわずかな時間でなるべく速く充電したい場面ってありませんか!?
この記事では、初心者の方でも分かりやすいよう「iPhoneの急速充電」に関わる以下のことを詳しくまとめています。
- iPhoneを急速充電する前に知っておきたいこと
- iPhoneを急速充電する複数の方法や検証結果
(急速充電レベル・機器購入コスト・総合オススメ度をレーティング) - 急速充電に必要なオススメのアダプターやケーブルなど
以下、「これさえ知っておけば誰でもiPhoneを爆速で充電回復できる方法」を余すことなく、0から解説しています!
僕自身の検証結果も交えて解説しているので、ぜひじっくり読んでみてください。
なお、急速(高速)充電対応のiPhone機種は、iPhone 8以降限定というのが大前提なのでご注意を。
・・・手っ取り早く急速充電のオススメアイテムが知りたいという方は、記事後半のコチラをどうぞ。
iPhoneを急速(高速)充電する前に知っておきたいこと
iPhoneの急速充電は、充電に使うアダプターやモバイルバッテリーなど、電力供給源の出力「W(ワット)」の数値に大きく左右されます。
この「W(ワット)」の数値が大きければ大きいほど、より速い高速充電が可能となります。
「W(ワット)」出力差による急速充電の特徴
iPhone充電でよく登場するW出力数値は【18W】【12W】【7.5W】【5W】あたりの数値です。
それぞれのW出力は以下のような特徴があります。
出力(W) | 急速充電レベル | 特徴 |
18W | ★★★ |
|
12W | ★★ |
|
7.5W | ★ |
|
5W | ー (急速充電ではない) |
|
簡単にまとめるなら、急速充電は【18W出力】と覚えておけばOKです!
「iPhone 11」やそれ以前のiPhone機種の本体箱に付属されているのは「5W」アダプター(上画像右側)。
いわゆる標準の充電速度で、おそらくほとんどのiPhoneユーザーはこの5Wアダプターを使い自宅で充電しているかと思います。
しかし、このiPhone標準付属の小さな5Wアダプター(上画像右側)では急速充電はできません。
というわけで、標準付属の5Wアダプターは、急速充電したいのであれば全く不要のアイテム。
iPhoneの箱にそっとしまって保管しておきましょう。
iPhone 8以降に搭載された急速(高速)充電機能
iPhone 8 以降の機種ではUSB-PD(Power Delivery)を利用した急速(高速)充電機能を利用できます。
これはApple公式推奨の方法としても紹介され、わずか30分で50%まで充電容量を回復できる性能であり、数ある急速充電の中でも最速の充電方法です。
急速充電対応のiPhone機種一覧
- iPhone SE(第2世代)
- iPhone 11 Pro Max
- iPhone 11 Pro
- iPhone 11
- iPhone XR
- iPhone XS Max
- iPhone XS
- iPhone X
- iPhone 8 Plus
- iPhone 8
※2020/4/24 iPhone SE(第2世代)を追記
また、iPhone 8以降の機種で急速充電機能を利用するには、以下のアクセサリーが必要です。
iPhone急速充電に必要なアクセサリー
- USB-C – Lightningケーブル
- Apple製USB-C電源アダプタ(18W/29W/30W/61W/87W/96W)またはUSB-PD(Power Delivery)に対応した他社製のUSB-C電源アダプタ
詳しい解説は記事後半で書いていますが、ここで簡単にまとめるなら、「USB-Cに対応した【ライトニングケーブル】と【アダプター】が必要」ということになります。
iPhone 11 Proシリーズなら急速充電アクセサリーが標準付属
最も速いiPhoneの急速充電で使用する「18W USB-Cアダプター」と「USB-C – Lightningケーブル」。
実は、2019年に発売された「iPhone 11 Pro」「iPhone 11 Pro Max」の2つのProシリーズでは標準付属となったアクセサリーです。
「iPhone 11 Pro」と「iPhone 11 Pro Max」なら付属品で急速充電に対応!
別記事にて、Proシリーズ標準付属の18W純正アダプターを使った急速充電の検証を行っていますので、参考までに。
【比較検証】4つの方法によるバッテリー充電時間の違い
iPhoneを充電する4つの方法(【18W】【12W】【7.5W】【5W】)で充電時間がどれくらい変わるのか。
実際にバッテリー充電が切れた状態の「iPhone 11 Pro Max」を使って、電池残量が50%・80%・100%になった時の時間を計測しました。
iPhone急速充電検証(4つの方法)
- 【18W】18W USB-CアダプタとUSB-C – Lightningケーブル←最速
- 【12W】12W USB充電器と通常のLightningケーブル
- 【7.5W】ワイヤレス充電器(Belkin BoostUP Wireless Charging Pad)
- 【5W】5Wアダプタ(iPhone付属)と通常のLightningケーブル
各方法ごとの充電時間検証結果
検証結果がコチラです。
(スマホ閲覧の方は適宜、横スクロールして下さい!)
充電方法 | iPhoneのバッテリー残量と充電時間 | ||
50% | 80% | 100% | |
方法1(18W)】 18W USB-CアダプタとUSB-C – Lightningケーブル |
33分 | 58分 | 123分 (2時間3分) |
【方法2(12W)】 12W USB充電器と通常のLightningケーブル |
48分 | 79分 (1時間19分) |
151分 (2時間31分 |
【方法3(5W)】 ワイヤレス充電器(Belkin BoostUP Wireless Charging Pad) |
82分 (1時間22分) |
169分 (2時間49分) |
242分 (4時間2分) |
【方法4(5W)】 5Wアダプタ(iPhone付属)と通常のLightningケーブル |
148分 (2時間28分) |
201分 (3時間21分) |
295分 (4時間55分) |
最速である【方法1(18W)】では、約30分で電池残量を50%回復することに成功しています。まさに驚異的なスピード!
フル充電ですら、わずか2時間程度で達成しています。
iPhone 8以前の機種でも利用できる【方法2(12W)】の高速充電では、方法1には到底及びませんが50%回復するのに1時間を余裕で切っています。
スマートに充電できるワイヤレス充電を使った【方法3(7.5W)】の高速充電は、方法1・2に比べてそれほど速いという印象はありません。
一方で、最も遅い“【方法4】では、iPhone 11 Pro Maxの50%充電に2時間30分、フル充電にはほぼ5時間の時間を要する結果に・・・。
では、ここからはそれぞれの充電方法で使用したオススメの充電アクセサリーを紹介していきます。
【方法1(18W)】18W USB-CアダプタとUSB-C – Lightningケーブルを使うやり方(iPhone 8以降)
【方法1(18W)】「18W USB-Cアダプタ」と「USB-C – Lightningケーブル」
iPhone 8以降の機種では、USB-PD(Power Delivery)を利用した急速(高速)充電機能に対応しています。
(iPhone 8以前の古い機種については【方法2】を参考にしてください)
現状、この【方法1(18W)】がiPhoneの最速充電方法です。
現在のiPhoneユーザーは、そのほとんどがiPhone 8以降の機種に該当すると思われます!
最速の急速充電に必要なアクセサリーは以下のとおり。
最速充電に必要なアクセサリー
- USB-C – Lightningケーブル
- Apple製USB-C電源アダプタ(18W・29W・30W・61W・87W)またはUSB-PDに対応した他社製のUSB-C電源アダプタ
この急速充電対応のケーブル、アダプターについて、それぞれの解説とオススメ製品を紹介します。
「USB-C – Lightning(ライトニング)ケーブル」の選び方とオススメ製品
1つ目はケーブル。
iPhoneの充電端子はLightning(ライトニング)端子であるため、ケーブルの一方がLightning端子であり、もう一方がUSB-C端子になっているケーブルを用意しなければなりません。
iPhone 11 Pro シリーズには、Apple純正のUSB-C – Lightningケーブル(1m)が付属しますが、iPhone 11やそれ以前のProシリーズ機種でない場合は、ケーブルの別途調達が必要です。
急速充電用のコードとはいえ、購入コストは抑えたいもの。
そこで、僕がオススメする安くて良いケーブルがあります!
特に純正品にこだわらないのであれば、Anker(アンカー)製「Anker PowerLine Ⅱ USB-C & ライトニングケーブル」がオススメです。
純正ケーブルよりも価格が安く、耐久性も高いので、文句なしの製品です!!
ケーブルのコスパ最強すぎ!!!!
更なる耐久力やデザインにこだわるなら、Belkin(ベルキン)製の「DuraTek Plus USB-C to ライトニングケーブル」もオススメです。
僕が毎日愛用しているケーブルです!!!
「純正USB-C電源アダプタ」または「USB-PD対応のUSB-C電源アダプタ」の選び方とオススメ製品
次に、USB-C電源アダプタ。
Apple純正のUSB-C電源アダプタ(18W/29W/30W/61W/87W/96W)であれば、いずれも急速充電に対応しています。
“さきほどの急速充電検証では、iPhone 11 Pro Max付属する純正の「18W USB-Cアダプタ」を使用していますが、MacBookシリーズを使っている人であれば29W〜96Wのアダプタがあると思うので、それを使ってもOK。
ただし、どれだけ大きなアダプタを使っても、あくまで最大の出力は18Wまでとなります。
iPhone 11やそれ以前の機種である場合は、最低でもApple製18WUSB-C電源アダプタあるいはサードパーティー製のUSB Power Delivery(USB-PD)という規格に対応したUSB-CアダプタでもOKです。
僕が使っているコスパ最強アダプターを以下紹介します!
純正品にこだわらず、なるべく費用を安く抑えたいなら最薄ながら30W出力が特徴なAnker製「PowerPort Atom III Slim」がオススメです!
ポケットにもスッキリと納まる最薄サイズ。
コンセント周りもすっきり、持ち運びも超軽量です。
iPhoneだけでなく、iPadやMacBook Proの充電としても使いたいなら、兼用可能な「RAVPOWER 61W USB-C急速充電器」もオススメ。
お出かけの時はRAVPOWERのアダプターを必ず携帯しています!!
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【方法2(12W)】12Wアダプターと通常のLightningケーブルを使うやり方
【方法2(12W)】「12W USBアダプタ」と「通常のLightningケーブル」
iPhone SEやiPhone 7など、高速充電に対応したiPhone 8以前の機種を使っている人は、この12W出力アダプターの利用で急速充電が可能。
【方法1(18W)】より速度が劣りますが、それなりに速いスピードで充電できます。
アクセサリー購入コストについても、12W出力(2.4A)のアダプターのみ手配となり、ケーブルはiPhone付属のUSBケーブルがそのまま使えます。
もし12W出力というアダプターの仕様表示がなければ、2.4A出力という表示でも同じ意味となるので参考までに。
(5V[電圧]×2.4A[電流]=12W であるため)
【方法2(12W)】必要なアクセサリー
- 通常の Lightningケーブル(iPhone付属)
- 12Wアダプター(あるいは2.4A対応アダプター)
Apple純正の12Wアダプタは1,800円と少しコストがかかります。
自宅にiPadを持っている人であれば、iPadのアダプターが12W出力なのでそれを利用して急速充電ができますよ!
サードパーティー製の12Wアダプタを使う方法でもイケるので、12Wアダプタ購入費用をなるべく安くすませたいなら、社外品の購入を視野に入れることをオススメします!
特に「Anker PowerPort 2 Eco」は価格も1,000円強でコスパが良いアイテムです。
USB機器を多数充電しながら12W急速充電をするなら、4端子搭載の「Anker PowerPort Speed 4」もオススメです。【方法2(12W)】の充電時間検証で使用しています。
【方法3(7.5W)】ワイヤレス充電器を使うやり方(iPhone 8以降対応)
【方法3(7.5W)】ワイヤレス充電器(iPhone 8以降対応)」
iPhone 8以降に搭載されたワイヤレス充電機能によって急速充電する方法です。
とは言っても、最速だった18W出力の半分にも満たない7.5W出力なので、通常の5Wアダプターよりは速くできる程度の性能です。
充電時間ではそれほどメリットがないように思えますが、ケーブルレスで見た目もスッキリ、置くだけで手軽に充電できるというワイヤレス充電ならではのメリットが活かせます。
【方法3(7.5W)】必要なアクセサリー
- 7.5W出力対応のワイヤレス充電器
ワイヤレス充電器や充電パッドの中には、標準アダプターと同じく5W出力までしか対応していないものもあるので注意が必要。
必ず7.5W出力に対応したワイヤレス充電器を選んでください。
おすすめは「ベルキン ワイヤレス充電器 スタンダードタイプ」。
クオリティの高いベルキン製品の中でも比較的購入しやすい価格帯で、スタンド式の使い勝手は抜群です!
【方法4(5W)】5Wアダプター(iPhone標準付属)と通常のライトニングケーブル
【方法4(5W)】5Wアダプター(iPhone標準付属)と通常のライトニングケーブル
すでにおわかりと思いますが、これは急速充電する方法ではありません。
iPhoneに付属する標準のアクセサリーを使った普通の充電方法です。
iPhoneを購入すると、元々、Lightning-USBケーブルと5Wアダプタが箱の中に入っていますよね。
これらを使った充電方法は、ほとんどのiPhoneユーザーが利用しているやり方だと思います。
もちろん、付属品を使った充電方法になるので、機器購入コストは全くかかりません・・・
しかし、残念ながらこれでは急速充電は不可能。
少しでも短時間で充電したいのであれば、【方法1〜3】で紹介したアイテムを使った充電をオススメします。
番外編:モバイルバッテリーを使用した急速充電
コンセントにアダプタを挿して充電する方法だけではなく、モバイルバッテリーを使用することにより急速充電する方法もあります。
モバイルバッテリーには出力の大きいモデルが存在。
USB-PDに対応したモバイルバッテリーであれば、【方法1(18W)】と同じように、一番最速の急速充電ができますよ!
特に、個人的にオススメしたいのは「Anker PowerCore Speed 20000 PD」です。
大容量で色々な機器を急速充電できるので僕自身も毎日の生活の中で使っている必需品です。
容量が10,000mAhで手頃な価格のモデル「Anker PowerCore 10000 PD Redux」も人気です。
日頃のお出かけではコレを常に携帯しています!めっちゃパワフルで便利!
「Anker PowerCore Speed 20000 PD」は以下の記事でレビュー紹介していので、こちらも合わせて参考にどうぞ。
毎日活用できるiPhoneの急速充電機能
iPhoneの充電は、iPhoneを使い続ける限りほぼ毎日必ず行わなければなりません。
充電している間はコードが接続され使用範囲に制限も出ることから、なるべく短時間で済ませたいもの。
今回紹介した急速充電方法は、iPhone 11 Pro以外の機種ではそれぞれ対応のアクセサリーを用意する必要があります。
しかし、日々の生活の限られた時間の中で効率よく充電する役割を果たしてくれるので、購入しても絶対に損することはないですし、相応の価値を感じることができるはず!
急速充電を1度体験したら2度と元の充電スタイルには戻れないほどの感動を覚えました!
特にオススメなのは【方法1(18W)】や【番外編:モバイルバッテリー】の急速充電なので、今一度よくチェックしてみてください!