初代Apple Watchの時には、充電で動くApple Watchの1日持たない激しい電池消費に苦労した人も多いでしょう。
3台目となるApple Watch Series 3に進化する過程で、ハードウェアの改善だけでなく、watchOSのアップデートというソフトウェア側の改善も相まって、今では公称値18時間のバッテリー持ちが体感では3日間程度持続するところまで進化しています。
さらに2018年9月の恒例Appleスペシャルイベントでは、Seiris4なる最新のApple Watchがリリースされるのでは!?と噂されていて、新製品への期待は高まる一方ですね。
初代から比べるとバッテリーパフォーマンスが著しく進化したと評価できるApple Watch Series 3ですが、実はiPhone接続無しだとバッテリー消費がかなり激しいことに気付きました!
「Apple Watch Series 3」最大の特徴は単独でLTE通信できること
昨年発売されたApple Watch Series 3最大の特徴は、内蔵SIMカードを搭載して単独でも4G・LTE通信利用ができるようになったこと。
iPhoneが手元に無い状態でも、メッセージの送受信や音声通話、対応したアプリの通知確認といったさまざまなツールをこなすことができます。
Apple Watchだけでも単独で通信利用できて、iPhoneの電池が切れてしまった非常時にも役に立ちますね。
とはいえ、通常外出先に出かけるときにはiPhoneは必ず一緒に持ち歩くと思うので、実質iPhoneとBluetooth接続しながら使用するというのが基本的なスタイル。
Apple Watch単独で、外に行くというシーンはあまり出くわさないと思います。
単独通信利用によるApple Watchの激しいバッテリー消費
先日、家族で近距離日帰り旅行をした際、iPhoneを自宅に忘れてしまい、腕に装着しているApple Watchだけで過ごすことになりました。
小さな子どもが2人いる我が家では外出先でのiPhoneを使った音声通話やメッセージは妻と連絡を取る上での必須ツール。
iPhoneが手元にないとなると、Apple Watch Series 3を使うしか通信手段がありません。
iPhoneが無くてもメッセージや音声通話が何とかできるので改めてSeries 3の単独通信機能の良さに感心したものの、1点気になることが・・・。
それは、激しいバッテリー消費!
iPhone無しでの音声通話やメッセージアプリの送受信は、電池を激しく消耗するようです。
朝出かける前に100%電池残量があったものの、4時間後の昼過ぎにはバッテリーをフルで消費。
半日も持たずに電池切れとなってしまい、完全に通信手段を失ってしまう結果でした。
公称である最大18時間というバッテリーパフォーマンスの根拠についてApple公式サイトを確認してみると、
Apple Watch Series 3(GPSモデル)の使用条件には、18時間のテスト全体にわたる、Bluetooth経由でのiPhoneへの接続が含まれています。Apple Watch Series 3(GPS + Cellularモデル)の使用条件には、18時間の間に合計4時間の4G LTE接続と14時間のBluetooth経由でのiPhoneへの接続が含まれています。
この18時間という数値はBlueetooth経由での接続が含まれているということ。内14時間がBluetooth接続、単独でのLTE接続は4時間ということ。
Bluetooth接続を失ってしまった状態(iPhoneが手元にない状態)では、Apple Watchが単独で携帯電話回線の電波を常に受信する必要があり、さらに音声通話やメッセージアプリでのデータ通信をするならば、そのタスク全てにかかる処理をApple Watchで100%担う必要があります。
当然、iPhoneが担うはずの通信によるバッテリー消費を、Apple Watch単独で賄わなければならないのでバッテリー消費は激しくなりますね。
さらに音声通話でのバッテリーについてApple公式サイトから引用すると、
Bluetooth経由でiPhoneに接続した状態で、最大3時間通話できます。4G LTEに直接接続した場合、1時間以上通話できます。
Bluetooth接続状態に比べて4G LTE接続での音声通話は3分の1の値となっています。
Apple側のテストもバッテリー満タンの状態から行っていると思われるので、iPhone接続なしのApple Watch単独通信だと連続通話1時間程度のバッテリーであると考えるのが無難ですね。
それほど音声通話でのバッテリー状況は、著しく電力を消費する関係にあるといえます。
やっぱりiPhoneとセットで使うのがベスト
Apple Watch単独での通信は、iPhoneとの接続状況に関わらずApple Watchだけで利用できる便利な進化と言えますが、同時にバッテリー消費が激しくなることは覚えておくと損はないかもしれません。
小さい筐体に搭載できるリチウムイオン電池にも限界があるので、あとはApple Watchの進化によって処理能力が向上しより低電力で通信できるようになれば、Apple Watch単独でのバッテリーパフォーマンスも向上されるものと思います。
今後のApple Watchの更なるバッテリーパフォーマンスの改善に期待しましょう!