本記事では、Wi-Fiルーターの大手ブランド、TP-Linkから発売されている「Archer AXE5400」をレビューします。
近年の通信機器でスタンダード化しつつある、より高速なWi-Fi通信規格のWi-Fi 6Eに対応したトライバンドWi-Fiルーターで、スマホ/タブレット/PC端末のフラッグシップモデルが持つパフォーマンスを最大限に活かせる仕様です。
早速、Archer AXE5400をレビューしていきます。
- Archer AXE5400の評価まとめ・おすすめ度
- Archer AXE5400の主な特徴・スペック
- Archer AXE5400を実際に使ってみて分かったこと(メリット・デメリット)
- Archer AXE5400がおすすめな場面・おすすめな人
【結論】TP-Link Archer AXE5400の評価、口コミ的レビュー、おすすめ度まとめ
TP-Link Archer AXE5400の実機使用感を踏まえ、以下、口コミ的レビュー・オススメ度を評価としてまとめています。
オススメ度評価
口コミ的レビューまとめ
- 6GHz帯が使える高速Wi-Fi規格「Wi-Fi 6E」に対応
- 最大5.4Gbps(2402Mbps + 2402Mbps + 574Mbps)のトライバンド対応で、ホームルーターとしては最高レベル級の高速な通信環境を構築
- 高性能アンテナ×4を内蔵し、5LDKまでの広範囲を1台でカバー
- IPv6 IPoEに対応
- EasyMesh対応機器と組み合わせて、メッシュWi-Fi環境を構築可能
- タテ置きスタンド、壁掛けスタンド対応
- アンテナが本体内部に内臓され、無駄のないスタイリッシュな外観
- ハイスペックな性能の代わりにルーター本体のサイズ感は大きめ
- 下りダウンロードの実測で500〜600Mbpsくらいは余裕で出る圧倒的に高速な通信速度
- 自宅中心部に置けば、広い範囲をこれ1台だけでWi-Fiエリアとしてカバーしてくれる
- スタイリッシュな外観でインテリア的に馴染みやすく、置く場所に困らない
- ダウンロード速度には文句無しに満足だが、アップロード速度がやや遅いことがある
- 高速なWi-Fi 6E規格での通信(6GHz帯)を使うにはスマホ等の機器側も対応している必要あり
- 汎用的なWi-Fiルーターよりは価格帯が高めで、実売価格14,000円程度が現在の相場
- 4〜5万円前後するWi-Fi6E対応の高級モデルと比較すると、相当リーズナブル
- 従来の光回線(1ギガ回線)でなく、10ギガの光回線契約しているユーザーには恩恵が相当大きい
- 従来の光回線(1ギガ回線)であっても、スマホ/タブレット/PCがWi-Fi 6Eに対応していれば、6GHz帯域の通信利用でWi-Fi通信速度を大きく改善できる
- 高価格なものが多いWi-Fi 6E対応特有のルーター事情からすると、Archer AXE5400は手が出しやすい価格帯
手軽に最新の超高速Wi-Fi規格を利用できる、他社相場よりも大きく価格を相当抑えたWi-Fi 6E対応ルーターです。
【検証】TP-Link Archer AXE5400の通信速度を測定
Wi-Fi 6E対応で超高速なWi-Fi環境が使える、トライバンド対応で広範囲に届くWi-Fi通信など、特徴的なポイント満載のArcher AXE5400。
その通信性能を検証すべく、実際に自宅各所でのArcher AXE5400による通信速度を計測してみました。
Archer AXE5400の通信性能スペック
TP-Link Archer AXE5400のWi-Fi通信性能を中心とした主なスペックは以下のとおり。
製品名 | Archer AXE5400 |
Wi-Fi規格 | Wi-Fi 6E 6GHz:IEEE 802.11ax 5GHz:IEEE 802.11ax/ac/n/a 2.4GHz:IEEE 802.11ax/n/b/g |
Wi-Fi速度 | 6GHz:2402Mbps(802.11ax) 5GHz:2402Mbps(802.11ax) 2.4GHz:574Mbps(802.11ax) |
Wi-Fi範囲 | 5LDK トライバンド ビームフォーミング対応 高性能FEM 6ストリーム |
IPv6 IPoE対応 | ○ |
EasyMesh対応 | ○ |
サイズ | 189 × 59 × 200 mm |
Archer AXE5400の通信速度を実測
では、実際にArcher AXE5400に接続して、Wi-Fi通信速度を検証してみます。
- Archer AXE5400を自宅2階リビングに1台設置。自宅内6箇所で下り・上り通信速度をそれぞれ測定
- 通信速度は6GHz帯でWi-Fi 接続したiPhone 15 Pro Maxを使い、Fast.comにて瞬間値を測定
- 自宅ネット回線は、地元系ケーブルテレビの10ギガ回線プラン
- 家庭内及び周辺住宅の混雑影響を受けにくいよう、早朝時間帯にて通信速度測定を実施
Wi-Fi通信速度を測定した際の、自宅の間取り、各測定ポイントの結果はこんな感じです。
場所 | AXE5400との 位置関係 | ダウンロード (Mbps) | アップロード (Mbps) |
① | 近い | 540 | 170 |
② | 非常に近い | 600 | 390 |
③ | 少し遠い | 330 | 70 |
④ | 遠い | 290 | 48 |
⑤ | 少し遠い | 530 | 100 |
⑥ | 遠い | 78 | 6.4 |
従来Wi-Fi規格と比べ、約2倍速い通信速度結果に!!
通信速度が一番速い結果になったのは、Archer AXE5400と物理的にも距離が近い「②」での測定。
下りダウンロードで600Mbps、上りアップロードで390Mbpsという、かなり高速なWi-Fi通信速度を記録しました。
個人的な自宅環境下では、普段、「Wi-Fi 6」対応のルーターでは下り回線で200〜300Mbpsほど出れば良い方という感じなので、体感的にも数値的にも2倍速い通信速度になっています。
同じ光回線契約なのに、Wi-Fi規格が変わるだけで、これほど通信速度が向上するのは単純にすごい!!
平面的に同じフロアとなる①〜⑤の測定では、壁を2枚以上挟んいる干渉物の影響を受けやすい場所であっても、下り300Mbps程度出ているので、十分に優秀な通信速度結果という印象です。
寝室でのプロジェクターを使った4K動画のネット動画視聴も快適です!
一方、Archer AXE5400を設置した2階と階層が異なる1階玄関での測定(⑥)では、下り回線で100Mbpsを下回り、78Mbpsという結果。
まぁこれは日常的な使い方であれば何も気にする必要のないレベルの結果、という感じでしょうか。
ただ、上りアップロード速度は6.4Mbpsと、若干苦しい結果に…
Archer AXE5400の1台でヨコ空間の広範囲のカバーは得意でも、タテ空間のカバーは苦手そうです。
6GHz帯域の通信は、通信自体は速いですが、障害物には弱いデメリットあります…
2階建て自宅内等で活用する場合は、同じArcher AXE5400をおかわり購入、もしくは、EasyMesh対応機種を導入することで、メッシュWi-Fi環境として活用することをオススメします。
Archer AXE5400を実際に使ってわかったこと
スタイリッシュなデザインでオシャレ。ただしサイズ大きめ
Wi-Fiルーターは露出置きする場合がほとんど。
常に筐体が外部にさらされるので、スタイリッシュな筐体であることは、それなりに重要な要素。
Archer AXE5400は、本体外部にアンテナが突出することなく、ミニマルな見た目でスタイリッシュ。
マット系なブラックカラーの筐体で、空間的にも他機器と並べて馴染みやすい仕上がりになっています。
高性能なWi-Fiルーターって、アンテナ何本も付いてるようなゴツゴツしたイメージ…
Archer AXE5400はそんな印象が全く無いスマート感があります!!
ただし、性能がフラッグシップモデル級であるため、その本体サイズは大きめです。
棚などに設置する場合は、奥行きが納まるかどうか、Archer AXE5400のサイズ感を購入前に良く確認しておくと良いかもしれません。
IPv6 IPoEに対応
近年は、ネット回線の混雑慢性化により、ネット回線利用を従来のIPv4方式ではなく、IPv6やIPoE(IPv4 over IPv6)の方式を使い運用している人も多いことでしょう。
Archer AXE5400は、日本向けに設計されたWi-Fiルーターなので、IPv6 IPoE(IPv4 over IPv6)にしっかりと対応しています。
6GHz帯域の「Wi-Fi 6E」利用には機器側の対応も必要
メリットの多い高速な規格「Wi-Fi 6E」ですが、これを利用するには、Archer AXE5400のようにルーター側で機能対応するだけでなく、スマホ/タブレット/PC等の通信利用する端末側でもWi-Fi 6Eに対応している必要があります。
2023年頃から、「Wi-Fi 6E」対応のデバイスが徐々に増えつつある印象ですが、それ以前の端末では「Wi-Fi 6E」非対応のモノも多いのが現状です。
「Wi-Fi 6E」に自身の端末が対応しているかどうか…事前にチェックしておくことをオススメします!
TP-Link Archer AXE5400 レビューまとめ
これからますます普及が広がっていくであろう、より高速な「Wi-Fi 6E」に対応したルーター「TP-Link Archer AXE5400」についてレビューにまとめました。
- 自宅Wi-Fiの通信速度が遅くて困っている人
- 「Wi-Fi 6E」対応のデバイスを使っているが、対応ルーターでないため買い替えたい人
- ハイスペックかつできるだけ価格を抑えたWi-Fiルーターを探している人
このようなWi-Fiに関する悩みが1つでもある人にはピッタリな最新Wi-Fiルーターかと。
気になる方はぜひチェックしてみてください!
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