本記事では、TP-Linkから発売されているWi-Fi 6対応の小型ルーター「Archer AX23V」をレビューします。
「Archer AX23V」は、売価格約4,000円という低価格帯の製品でありながら、スマホサイズ程度の超コンパクトサイズ、Wi-Fi 6対応、IPv6 IPoE対応、という特徴を持っています。
Wi-Fi環境構築に欲しい機能が存分に詰め込まれ、しかも低価格で導入しやすいという、圧倒的コスパが良い注目のWi-Fiルーターです。
- TP-Link Archer AX23Vの評価まとめ・オススメ度合い
- TP-Link Archer AX23Vの主な特徴・スペック・通信速度検証結果
- TP-Link Archer AX23Vを実際に使ってみて分かったこと(メリット・デメリット)
- TP-Link Archer AX23Vがおすすめな場面・おすすめな人
【結論】TP-Link AX23Vの評価、口コミ的レビュー、おすすめ度まとめ
今回、TP-Link Archer AX23Vの実機使用感を踏まえ、以下評価まとめとして口コミ的レビュー・オススメ度をまとめました。
機能性
最大1.8Gbps(1201Mbps:5GHz + 574Mbps:2.4GHz)のWi-Fi 6規格に対応し、日常生活で十分に活用できる通信速度
狭いスペースでも設置しやすい超コンパクトな筐体サイズ
IPv6 IPoEに対応
Wi-Fi環境を構築可能
デザイン
マットな質感でブラックを基調としたArcherシリーズお馴染みのデザイン
内蔵アンテナで本体に突起物がないため、スッキリかつシンプルな見た目
で、タテ置き・壁掛けの両方に対応
使い勝手
スペック的には4LDK対応だが、実際の速度検証した結果を踏まえると、〜2LDKくらいの空間で最大限の高速通信性能を発揮するにように感じる
Wi-Fiルーターの大きさが小さく、物理的な存在感が良い意味でほぼないため、どこでも設置しやすい
価格
実売価格が約4,000円前後で、Wi-Fiルーターとしてはかなり格安な価格帯
この価格帯のWi-Fiルーター製品にしては十分すぎるほどの贅沢な機能を搭載
【総合評価】
Archer AX23Vと同じ4,000円〜5,000円前後の他社Wi-FiルーターはWi-Fi 5規格対応のものがほとんどである中、Archer AX23Vはしっかりと高速なWi-Fi 6規格に対応
最近では広く家庭で使われるようになってきたIPv6 IPoEにも対応している点はさらに優位なポイント
サイズやスペック的に1人暮らし宅のWi-Fi環境構築や、できるだけ格安な導入コストで、かつ実利用しやすい高速なWi-Fi環境を構築したい人にピッタリ
【検証】TP-Link Archer AX23Vの通信速度を測定
TP-Link Archer AX23Vの通信速度はどれくらいのものなのか・・・
Wi-Fiルーター購入を決める上で重要なポイントとなるArcher AX23Vの通信速度性能について、実機にて検証してみました。
Archer AX23Vの通信性能スペック
TP-Link Archer AX23VのWi-Fi通信性能を中心とした主なスペックは以下のとおり。
製品名 | Archer AX23V |
Wi-Fi規格 | Wi-Fi 6 5GHz:IEEE 802.11ax/ac/n/a 2.4GHz:IEEE 802.11ax/n/b/g |
Wi-Fi速度 | AX1800 5GHz:1201Mbps(802.11ax, HE80) 2.4GHz:574Mbps(802.11ax) |
Wi-Fi範囲 | 4LDK デュアルバンド ビームフォーミング対応 高性能FEM 4ストリーム |
IPv6 IPoE対応 | ○ |
EasyMesh対応 | ○ |
サイズ | 150×130×40.3 mm |
Archer AX23Vの通信速度を実測
では、実際にArcher AX23Vを使って、Wi-Fi通信速度を検証してみます。
- Archer AX23Vを自宅2階リビングに1台設置。自宅内6箇所で下り・上り通信速度をそれぞれ測定
- 通信速度はWi-Fi接続したiPhone 15 Pro Maxを使い、Fast.comにて瞬間値を測定
- 自宅ネット回線は、地元系ケーブルテレビの10Gbps回線プラン
- 家庭内及び周辺住宅の混雑影響を受けにくいよう、早朝時間帯にて通信速度測定を実施
Wi-Fi通信速度を測定した際の、自宅の間取り、各測定ポイントの結果はこんな感じです。
これを数値化した表は以下のとおり。
測定場所 | AX23Vとの 位置関係 | ダウンロード (Mbps) | アップロード (Mbps) |
① リビング | 近い | 350 | 580 |
② 書斎 | 非常に近い | 150 | 110 |
③ 子供部屋 | 少し遠い | 110 | 68 |
④ 寝室 | 遠い | 89 | 30 |
⑤ ランドリー | 少し遠い | 140 | 100 |
⑥ 玄関 | 遠い | 98 | 70 |
Archer AX23Vを設置場所に一番近い場所(①リビング)では、下り350Mbps、上り580Mbpsとかなり良好な結果!
これだけ小さな筐体にも関わらず、下り300Mbps超えの超高速通信ができるのスゴイ・・・!!
Wi-Fiルーター設置場所と同じ空間で10mほど離れた場所(②書斎)でも、下りは150Mbps、上り回線110Mbpsというそれなりに満足できる結果です。
一方で、Archer AX23Vの設置場所から比較的遠く、壁や扉を隔てる場所(④寝室)では、上下回線ともに100Mbpsを下回り、下りで89Mbps、上り30Mbpsという結果に。
決して、超速い通信速度とは言い難いですが・・・一般的にこの程度の数値ならストレス感じることなく高画質動画を見ることができる通信速度かと思います。
また、階を隔てた場所(⑥玄関)でも、十分使える通信速度であるものの同じく上下回線ともに100Mbpsには届きませんでした。
これらの結果から総合すると、比較的小さめの間取り住宅であれば、このArcher AX23VというコンパクトなWi-Fiルーター1台でも十分活用できると考えます。
ザックリまとめるなら・・・
1人暮らしの1K〜2LDKくらいの間取りであれば、この1台で十分パワフルに!
3LDKから4LDKの間取り、または戸建て住宅全体となるとギリギリOKという感じです…
Archer AX23Vを実際に使ってみて分かったこと(メリット・デメリット)
Wi-Fiルーターのサイズが超コンパクト仕様
Archer AX23Vの筐体サイズは150×130×40.3 mmという仕様。
これは、家庭用Wi-Fiルーターとして販売されている製品の中でも、かなりコンパクトなカテゴリーに分類されます。
実物を見ると、めちゃ小っさいです!!!!
Wi-Fiルーターは家に無くてはならない存在である一方、大きさがかさばるため設置場所に迷いがち・・・
Archer AX23Vのこの超コンパクトな筐体であれば、スペース的な設置場所制限を受けにくいので、どんな場所でもフレキシブルに自宅内設置することが可能です。
Wi-Fi 6対応なのに実売価格5,000円を切る破格の値段
Archer AX23Vは、Wi-Fi 6対応、IPv6 IPoE対応という高速通信できるWi-Fi規格に対応しつつもも、本体の実売価格は約5,000円を切る価格帯。これは本当に破格レベル。
なるべく投資コストを抑えて、かつ満足できるWi-Fiルーターを設置したいという人にピッタリなスペックと価格帯です。
一人暮らしのちょっとしたWi-Fiルーターを探してるなら、断然コレってヤツです!
EyeMesh対応しているので、別途TP-Link製のEyeMesh対応Wi-Fiルーターと組み合わせて、メッシュWi-Fi環境を構築する、という補完要素の濃いセカンド機的な使い方も全然アリかと思います。
TP-Link Archer AX23V レビューまとめ
TP-Linkの小型・高性能スペックで人気のある「Archer AX23V」をレビューとしてまとめました。
Wi-Fiルーターは、価格・性能ともに豊富すぎるラインナップで、ピンからキリまで製品展開されていますが、このArcher AX23Vは圧倒的にコスパの優れているWi-Fiルーターだと評価します。
実売価格5,000円を割り込む導入コストで、設置に困らないコンパクト筐体、Wi-Fi 6対応、IPv6 IPoE対応といった特徴に加え、別機器と組み合わせることでメッシュWi-Fi環境構築できるなど、将来的な拡張性も見込めるWi-Fiルーターです。
- それなりに使えるWi-Fi通信性能を求め、かつ購入価格にも妥協したくない人
- なるべく小さな筐体サイズのWi-Fiルーターを探している人
- 膨大なWi-Fiルーター探しが大変で、とりあえずコレ!というオススメを探している人
- TP-Link製のWi-Fiルーターを複数組み合わせてメッシュWi-Fi環境構築をしたい人
以上のオススメポイントに1つでも当てはまるという人は、ぜひチェックしてみてください!
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