自宅のWi-Fi通信設備は、今や電気・ガス・水道と同じ立ち位置で、毎日生活する上での欠かせないインフラ設備、といっても過言ではありません。
そして、日々自宅Wi-Fiを通してネット利用していると、
「Wi-Fi速度が遅い…」
「Wi-Fi電波が届きにくい…」
といった悩みを感じたこともあるかと思います。
この自宅ネット環境の問題を改善するため、Wi-Fiルーターの購入や買い替えを検討しようにも、あまりにも種類が豊富ありすぎて一体どれを選んだら良いのか分からないですよね・・・
そこで今回は、ネットワーク機器で人気の高いTP-Link製品の中から、低コストながら広範囲で繋がる自宅ネット環境を簡単に構築可能なWi-Fiルーター「Deco S7」をレビューで紹介します。
「とりあえずコレ導入しておけば間違いない!」というコスパ良きWi-Fiルーターなので、初めて導入するメッシュWi-Fi機器としてもおすすめです!
本記事はメーカーより物品提供を受けています。
記事内容は、一切の忖度はなく筆者自身が感じたままの自由記述です。
TP-LinkメッシュWi-Fiルーター「Deco S7」の主な特徴・スペック
TP-Linkは、ユーザーの環境やニーズに応じた種類豊富なWi-Fiルーターを中心に、高性能なネットワーク機器を主力としているブランドです。
僕もTP-Link愛用者の1人!個人での利用はもちろん、企業や商業施設といったビジネス用途でもを中心に多く使われています。
今回レビューする「Deco S7」は、メッシュWi-Fi技術を搭載した無線Wi-Fiルーターであり、初代メッシュWi-Fi「Deco M5」から速度やストリーム数等のスペックがアップグレードされた製品です!
Deco S7の主な特徴・スペック
以下「Deco S7」の主な特徴・スペックをまとめました。
- 3×3のMU MIMOに対応した最大1900Mbpsの高速Wi-Fi通信
- 広範囲で途切れずシームレス接続できるメッシュWi-Fi採用
- 接続可能台数最大100台まで可
- ギガビット対応のWAL/LAN自動判別ポート搭載
- インテリアに馴染みやすいオシャレな筐体デザイン
- 専用のアプリで機器やネットワーク管理が便利
Wi-Fi速度 | AC1900 5GHz: 1300Mbps (802.11ac) 2.4GHz: 600Mbps (802.11n) |
Wi-Fi規格 | Wi-Fi 5 5 GHz:IEEE 802.11ac/n/a 2.4 GHz:IEEE 802.11n/b/g |
Wi-Fi通信範囲 | TP-Linkメッシュテクノロジー 最大360㎡(2〜4LDK)をカバー |
Wi-Fi性能 | デュアルバンド 3×3 MU-MIMO 6ストリーム |
サイズ | 90.7×90.7×162.3 mm |
有線ポート | ギガビットポート×3 ※各Decoユニット(WAN/LAN自動判別) |
専用アプリ対応 | 〇 |
HomeShield対応 | × |
Deco S7の最大の特徴は、メッシュWi-Fiテクノロジーを搭載し、自宅内のすみずみまで幅広い範囲をカバーできるWi-Fi環境を構築できること。
Deco S7(2パック)の場合、最大360㎡で2〜4LDKの間取りをカバーできるWi-Fi環境が作れます。
しかも、メッシュWi-Fiでは複数のWi-Fiルーターが1つネットワーク環境を構築するので、ユーザーが通信端末を持って移動してもシームレスに接続が繋がったまま利用可能。
親子関係のあるWi-Fiの親機ー中継器を設置している環境でよく発生しがちな、どちらかの端末に接続したりしなかったりで接続不安定になる問題とは無縁です。
Wi-Fiの通信規格は、最速のWi-Fi6規格より1段階前となるWi-Fi5規格に対応。
Wi-Fi速度はAC1900に対応し、最大1900Mbpsの高速なWi-Fi通信が使えます。
また、ストリーム数は、前機種のDeco M5から大きく向上し6ストリームに対応しているほか、3×3 MU-MIMOにも対応しているので、4Kのストリーミング動画のような大容量データ通信が必要な場合でも、ラクラク通信できます。
これらWi-Fiの通信性能は、今回のDeco S7の上位機種となるDeco X50と比較すると、規格的にどうしてもDeco S7の方が性能的に劣りますが・・・
この後紹介する通信速度実測値等を考慮すると、自宅利用のWi-Fiであれば十分快適に使えるレベルの性能かと思います。
Deco S7の外観をチェック
Deco S7(2パック)のパッケージは以下同梱されています。
- Deco S7本体×2
- LANケーブル×1
- 電源ケーブル×2
- 取扱説明書一式
Deco S7の本体は、某人気ゲーム機のような白を基調としたスッキリ目のデザイン。
主張の少ない、このミニマルな感じ好み!!
こちらDeco S7の背面側。本当にあのゲーム機みたいです。めっちゃスタイリッシュ。
WAN/LAN自動判別のポートが3端子分あります。
Deco S7本体の上部。渦巻き状の形状をした溝が排熱口の役割を果たしています。
真ん中の穴の奥にはTP-Linkのロゴが刻印されていて、電源を入れるとこのロゴ部分が光り、本体の状態を表すインジケーターとして機能します。
電源は本体底面側に差し込み口がある他、リセットボタンも底面側に設けられています。
ちなみに、底面部分には若干のふところ的なスペースが設けられているので、電源コードに余長が生じる場合、こちらのスペース部分に丸めて収納しておくことも可能です。
TP-LinkメッシュWi-Fiルーター「Deco S7」の通信速度を実測してみた
では実際にDeco S7を検証すべく、自宅Wi-Fiとして利用し通信速度を測定してみることに。
我が家は1階に玄関があるものの、2階がメインの生活スペースとなっているため、2階のほどよく離れた場所にDeco S7をそれぞれ設置しました。
測定場所
簡単な自宅間取りとDeco S7の設置場所・通信速度測定場所はこんな感じです。
Deco S7からの距離や障害物による通信安定性や速度への影響有無を考慮するため、通信速度測定場所は以下のような①〜⑥の6箇所を設けています。
- Deco S7から近い…測定①リビング、測定②書斎
- Deco S7から少し離れる(壁1枚)…測定③子供部屋、測定⑤ランドリールーム
- Deco S7から遠い(壁2枚以上)…測定④寝室、測定⑥玄関
通信速度測定は、iPhone 14 Pro MaxにインストールしたChromeブラウザ上でFast.comにアクセスし測定。
また光回線の地域利用による影響を最小限にするため、早朝帯で測定を実施しました。(自宅のネット回線は戸建て用のフレッツ光(最大1Gbps)を契約)
以下、Deco S7の通信速度測定結果をまとめたものです。
測定場所 | Deco S7 との距離 | 下り Mbps ダウンロード | 上り Mbps アップロード |
---|---|---|---|
測定場所① リビング | 近い | 300 | 130 |
測定場所② 書斎 | 近い | 280 | 130 |
測定場所③ 子供部屋 | 少し遠い | 220 | 130 |
測定場所④ 寝室 | 遠い | 85 | 72 |
測定場所⑤ ランドリールーム | 少し遠い | 290 | 110 |
測定場所⑥ 玄関 | 遠い | 110 | 90 |
Deco S7から物理的に距離が近く、壁やドアといった障害物もない測定①(リビング)が、Wi-Fi速度の最速ポイントとなり、下りダウンロードで300Mbpsという結果でした。
我が家のNEC製WX3000HPという既存Wi-Fiでは、体感的に軒並み50〜100Mbpsほどで推移することが多いので、Deco S7への入れ替えで約3倍速くなった結果です!!
同じ光回線契約なのにWi-Fiルーター入れ替えるだけで3倍も速くなりました!!
同じくTP-Link製のメッシュWi-Fiで「Deco X50」が記録した最大440Mbpsにはさすがに届きませんでしたが・・・
Deco S7の記録した300Mbpsという通信速度があれば、4K動画の視聴にも全く困らず、ネット接続に対するストレスは全く発生せず、快適そのものです。
その他の測定結果を見てみると、Wi-Fiルーターからの距離が「少し遠い」にあたり、Deco S7と壁1枚挟んだ場所の子供部屋でも約220Mbpsを記録。
これもネット利用するには十分過ぎるスピードです!
さらに1階玄関付近での測定結果を見てみると110Mbps。
光回線の速度としては、数値的にどうしてももの足りないと感じてしまうかもしれませんが、これも満足度の高いネット利用環境と言って良いでしょう。
しかも物理的なことを考えると、壁や床といったあらゆる構造物を隔てているにも関わらず、これだけの速度測定結果が出ていることに驚きです。
メッシュWi-Fiのエントリーモデルながら、抜群のWi-Fi通信性能を発揮!!
6ストリーミング対応で高性能なメッシュWi-Fi機能をもつDeco S7らしい結果がしっかり確認できました!
Deco S7を使って感じたこと
Deco S7のメッシュWi-Fiによる高性能な通信速度は、前述の測定結果どおりよく理解できたと思います。
その他、Deco S7を実際に使ってみて感じたことを以下、いくつかまとめておきました!
専用のDecoアプリと連携して、Wi-Fiルーター管理や設定がラク!
Deco S7は、専用アプリ「Deco」と連携することで、スマホアプリ上でDeco S7のWi-Fiネットワーク状態を監視することや、各種設定を行うことが可能です。
通常、Wi-Fiネットワークとの接続状態を確認するには、Wi-Fiルーター本体のLEDランプを確認するか、PCブラウザ上でWi-Fiルーターの設定画面へアクセスするなどしなければならず、不慣れな人にとっては障壁の高い作業です。
Deco S7では、連携した専用「Deco」アプリを使うことで、Wi-Fiネットワーク状態は一目瞭然。
Wi-Fiの詳細な設定や、来客が一時的に使えるゲストネットワーク設定、子供の安全・安心あるネット利用ができるHomeShield Pro対応(有償)など、さらなるWi-Fiルーターの活用が期待できます!
設置方法や設定もラク!
Wi-Fiルーターの設置方法や設定は、自宅に設置する最初のみどうしても必要になってしまう作業。
しかもメッシュWi-Fiが2台あるとなると、なんだかとても難しく面倒が生じる作業に感じてしまいます・・・。
その点、Deco S7の設置方法は非常に簡単です。
基本的には、光回線の大元の装置(ONU)から出るLANケーブルをメインとなるDeco S7の1台目に差し込んで電源を入れるだけ。
あとは、さきほど紹介した専用の「Deco」アプリのガイドに従って設定や入力をしていくだけで、自動でネットワーク構築をしてくれます。
設定作業に不慣れな初心者の人でも、難しいことなく設定できると思います!
インテリアに馴染むオシャレなデザイン
Deco S7の外観デザインは白を基調としたスッキリめのデザイン。
あの某ゲーム機をほうふつさせる、どこかスタイリッシュな感じや、ナチュラルな感じもあり、インテリアも馴染みやすいデザインかと思います。
Wi-Fiルーターの見た目がゴツいと、正直置き場に困ってしまうこともありますね・・・
Deco S7なら、置き場所の制限もなく、わりと色々な場所に設置できる美しい筐体デザイン。
自宅Wi-Fi電波を良くするために、デスクや棚の上に露出して置いておいても全く違和感のないツールです!
Deco S7レビューまとめ:ファミリー向けマンションや戸建て住宅にオススメなコスパ良いメッシュWi-Fiルーター
そもそもWi-Fiルーターというモノは一度買うと壊れるまで買い替えない場合がほとんどで、もう何年も前から同じWi-Fiルーターを使っていると言う人も多いかと思います。
スマホが毎年新しい製品が発売され、少しずつ性能がアップデートされていくように、Wi-Fiルーターも少しずつ性能が進化し続けています。
Deco S7は、年々進化していくWi-Fiルーターのちょうど良い所を全部詰め込み、価格面でもリーズナブルなWi-Fiルーターであると評価できます。
これだけ使える機能が詰め込まれたWi-Fiルーターが実売15000円ほど(2パック)で入手可能!!
費用対効果の高いWi-Fiルーターなので、戸建て住宅やマンション住まいの方、Wi-Fi接続している機器が多い方、Wi-Fi電波が届きにくい、Wi-Fi速度が遅い、と感じているユーザーにぴったりな製品です!
Wi-Fi環境に悩みのある方や、これからWi-Fiルーターを導入するという人は、ぜひコスパの良いWi-Fiルーター「Deco S7」の導入を検討してください!!
- 自宅内の場所によってWi-Fi電波が弱くつながらない人
- 2階建て住宅や2〜4LDKほどの広い間取りを全てWi-Fiでカバーしたい人
- Wi-Fiの通信速度が遅くてストレスを感じている人
- Wi-Fiメイン機や中継器の電波を拾ったり拾わなかったりで接続が安定しない人
- 複数の家族同居で接続機器台数が多く通信が遅いと感じている人
- Wi-Fiルーターを設置したいがデザインにもこだわりたい人
- Wi-Fi環境の管理をスマホアプリで簡単に行いたい人
- 不慣れなWi-Fiルーター導入の為、設置方法が簡単なWi-Fiルーターを探している人
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