Unifi Express レビュー:卓越したデザインと万能なネットワーク管理機能を持つ小型ゲートウェイ

本記事では、一般家庭用としてはもちろん、小規模なオフィスや店舗向けのネットワーク環境構築にもおすすめな万能ゲートウェイUnifi Expressをレビューにまとめています。

Unifi Expressは、Wi-Fi 6対応の高速なWi-Fiルーターとして使うことだけでなく、手軽な設定で利用できるVPN接続や、ネットワーク状況の詳細監視や管理など、いわゆる業務用的な機能に対応したゲートウェイ。

それでいて、業務用ネットワーク機器にありがちな価格と導入にハードルがありそうなものではなく、お手頃価格かつ馴染みやすいデザインで、一般家庭や小規模店舗などで気軽に利用できるネットワーク製品です。

この記事で分かるコト
  • Unifi Expressの評価まとめ・オススメ度合い
  • Unifi Expressの主な特徴・スペック
  • Unifi Expressを実際に使ってみて分かったこと(メリット・デメリット)
  • Unifi Expressがおすすめな場面・おすすめな人

本記事はメーカーより、製品提供を受けています。
記事内容は、一切の忖度はなく筆者自身が感じたままの自由記述です。

目次

【結論】Unifi Expressの評価、口コミ的レビュー、おすすめ度まとめ

Unifi Expressのレビューまとめ
Unifi Expressのレビューまとめ

記事冒頭ですが、「Unifi Express」を実際に使ってみて分かった使用感・メリットやデメリットを含め、以下結論としてまとめています。

本体の性能・機能
悪い
1
2
3
4
5
良い
デザイン
ダサい
1
2
3
4
5
良い
使い勝手・便利さ
使いにくい
1
2
3
4
5
使いやすい
価格
コスパ悪い
1
2
3
4
5
コスパ良い
総合評価
微妙
1
やめとけ
2
要検討

3
そこそこ
4
結構良い
5
超優秀
超おすすめ
口コミ的レビュー by ニノ

機能性
Wi-Fi 6対応でアクセスポイント機能を内蔵
140㎡の範囲をこの1台でカバー
正面に0.96インチのLCMディスプレイ搭載で通信状況を簡易把握可能
見える化して分かりやすく表示
クラウド経由のログインで、いつでもどこでも詳細なネットワーク管理が可能
メッシュWiFiやクラウドゲートウェイにも対応

デザイン
筐体サイズで設置場所に困らない
洗練された見た目ででオシャレ

使い勝手
満足できる品質

ネットの安心利用が必要な子育て中の家庭や、不特定多数の人が利用する店舗用ネットワーク機器としては最適

価格
るゲートウェイながら、業務用的製品の価格帯より圧倒的に安く、実売価格で約25,000円ほど
機能性・拡張性を考慮すると、コストパフォーマンス◎

総合評価】
最新のWi-Fi規格ではないものの、Wi-Fi 6対応で十分に速い通信速度で、設置場所から広範囲をカバー可能
通信の速い/遅い、どれだけの機器が接続しているか、どんな通信利用がされているか等、中々可視化しづらい通信状況をダッシュボードで詳細かつ分かり
Unifi Expressの導入により、複雑なネットワーク内部状態の監視や制御が可能となり、家庭用としての導入はもちろん、小規模なオフィスや不特定多数ユーザーの利用が想定される店舗用のネット環境構築にも最適な万能ゲートウェイである。

【検証】Unifi Expressの通信速度を実測してみた!

Unifi Expressの通信速度を実測
Unifi Expressの通信速度を実測

通信機器導入にあたり、その機器の通信パフォーマンスがどの程度のものか、しっかり把握しておきたいところ。

Unifi Expressではどのくらいの通信速度が出るのか、実際に検証してみました。

計測条件
  • Unifi Expressを自宅2階リビングに1台設置。自宅内6箇所で下り・上り通信速度をそれぞれ測定
  • 通信速度はWi-Fi接続したiPhone 15 Pro Maxを使い、Fast.comにて瞬間値を測定
  • 自宅ネット回線は、地元系ケーブルテレビの10Gbps回線プラン
  • 家庭内及び周辺住宅の混雑影響を受けにくいよう、早朝時間帯にて通信速度測定を実施

Wi-Fi通信速度を測定した際の、自宅の間取り及び各測定ポイントの結果はこんな感じです。

各測定ポイントの結果まとめ
各測定ポイントの結果まとめ
最大で下り630Mbpsを記録!
最大で下り630Mbpsを記録!

またこれを数値化したまとめ表がコレ。

測定場所Unifi Expressとの
位置関係
ダウンロード
(Mbps)
アップロード
(Mbps)

リビング
近い340150

書斎
非常に近い630260

部屋A
少し遠い560250

部屋B
遠い320120

部屋C
少し遠い31092

玄関
遠い5125
AX23V通信速度測定結果(表)
<各最大値に / 最小値に>

Unifi ExpressのWi-Fi性能については、Wi-Fi 6EやWi-Fi 7のような高速系の最新規格ではなく…
今となっては1世代前的存在のWi-Fi 6規格に対応しています。

設置場所に一番近い②書斎での測定では、Wi-Fi 6対応ながらも、下りで630Mbps出ていて相当速い結果に!めちゃ良い感じです。
上り回線は260Mbpsなので、これもそんなに悪くない数値かと思います。

また、階が異なり一番距離が遠い⑥玄関では、100Mbpsを下回りましたが、下りで51Mbpsという結果。
どちらかというと遅い方ですが、まぁそれでもそこまでストレスなく使える感じの通信速度って感じですね。

その他の測定場所では、全体的に200〜300Mbpsほどの通信速度なので、Unifi ExpressのWi-Fi通信性能だけにフォーカスすると、全体的に合格点は超えているという印象でした。

Unifi Expressを使ってみて分かったメリット・デメリット

クラウド経由でネットワーク監視・管理ができる

合格点に達するWi-Fi通信性能だけでなく、むしろここからがUnifi Expressの真骨頂。

このUnifi Expressも含め、Unifi製のデバイスは「Unifi OS」と呼ばれるネットワーク機器の統合管理ができる独自のシステムに対応しています。

Unifiのアカウントを作成後、Unifiデバイスを登録することで、かなり詳細な情報まで可視化されたネットワーク状況を閲覧できます。

Unifi OSの管理画面
Unifi OSの管理画面

専用のアプリをインストールする必要もなく、ブラウザー上でUnifiのサイトにログインすれば、上記ステータス画面が閲覧可能。

なので、Unifiデバイスを設置している同じネットワーク内はもちろん、ネットワーク内にいなくてもクラウド経由のアクセスにより、いつでもネットワーク状況を確認できます。

接続機器が絵で分かりやすいトポロジー画面
接続機器が絵で分かりやすいトポロジー画面

また、ネットワークにどのような機器が接続されているのか、わかりやすく可視化したトポロジーもこんな感じで表示できます。

ニノ

分かりやすいアイコン表記で接続機器が一目瞭然!

一般的に、Wi-Fiルーターは接続している機器やそれぞれの通信状況を詳しく見ることはできず、ブラックボックス的な状態になっていることが多いものがほとんど。

このように通信状況が分かりやすく可視化されることで…

例えば、「通信が遅い」「Wi-Fiがつながらない」といった通信エラーが生じている際、デバイス側の問題なのかあるいはネットワーク側の問題なのか等、その原因を細かく特定し、解決までの時間や労力を大きく削減できそう。

特定のアプリやサイトへのアクセスを個別に制限することも可能

Unifi ExpressはWi-Fiルーターではなく、Wi-Fiルーター機能も搭載した万能ゲートウェイ。

Unifi ExpressとUnifi OSのネットワーク管理機能を活用することで、セキュリティ面でもプラス方向に!

Screenshot

こんな感じで、接続されている端末の詳細情報を確認可能。

さらに、機器それぞれが、どのようなサイトやコンテンツに通信利用しているのか、といった項目も表示されるため、家族内や店舗でのWi-Fi環境におけるのネットワークの適正利用に役立てることもできますね。

Unifiデバイスに接続している機器に対して、特定のWebサイトや、アプリでの通信利用を一切制限する、という使い方もできます。

さらにこれ、制限のスケジュール設定にも対応しているんですよね。めちゃ便利。

特定のWebサイト・アプリでの通信を制限
特定のWebサイト・アプリでの通信を制限

例えば、「子どもが夜中にゲームアプリの通信をしたり、YouTubeを見ていて、夜更かししている・・・」という今ドキの悩みがある保護者にはこの機能がベストマッチ。

夜更かし利用しているであろうその端末ピンポイントに絞って、ゲームアプリや動画アプリの通信制限することができるので、強制的ではありますが、安心なネットワーク利用にも繋がるかと思います。

いわゆるフリーWi-Fiのように、不特定多数のユーザーが接続して使う店舗設置のようなシーンにも使えるでしょう。

通信機器とは思えないオシャレな筐体デザイン

オシャレな筐体デザイン
オシャレな筐体デザイン

Wi-Fiルーター系の通信機器ってどうしても出で立ちがそれっぽい感じ、というがクセの強い見た目をしてるモノが多いのも事実。

でも、このUnifi Expressの出で立ちは、一段も二段も上手。

パッケージデザインからも分かる溢れるデザイン性
パッケージデザインからも分かる溢れるデザイン性

もうこれね、ほんと格が違う感じのデザイン的な印象で・・・通信機器なのに、めちゃオシャレなんです。

LANケーブルも堅牢性を考慮したオシャレデザイン
LANケーブルも耐久性を考慮したオシャレデザイン

例えば、付属のLANケーブル1つとっても、耐久性が考慮されつつ白基調のオシャレなデザインに仕上がっているんですよね。

ニノ

見たことないLANケーブルのデザインですけど…これもオシャレで良き!

インテリアにも自然に馴染む筐体
インテリアにも自然に馴染む筐体

スッキリした見た目だけでなく、サイズ感もコンパクトなので、インテリアにも自然に馴染む筐体。置く場所に困らないです。

とにかくオシャレなので、見た目にもこだわりたい!という人には、強くオススメです。

ディスプレイで通信ステータスを簡易的に把握できる

機器ステータスがわかるディスプレイ
機器ステータスがわかるディスプレイ

Unifi Expressの機器正面には、0.96インチのLCMディスプレイを搭載。

一般的なWi-Fiルーターでは、4・5個ほど搭載されているLEDランプの点滅状況でしか本体の状態を把握できないんですが、Unifi Expressではこのディスプレイで状況が簡単に把握できます。

設定中には、接続中(Connecting)の画面が表示されたり、正常に通信している時には、接続台数と上り・下り回線の通信利用状況が表示されるなど、機器状態が分かりやすく可視化されています。

何かしらネットワークにエラーが生じて再起動する時、時間がかかっていても今機器がどんな状態かな・・・と悩む必要なく、このディスプレイで正確に把握でき安心です。

ニノ

見えにくい状態が一般的な通信機器のステータスが見えるって意外にめちゃ便利です・・・!

まとめ:1歩踏み込んだネットワーク構築をしたいならコレ

Unifi Expressは、Wi-Fiルーター的な使い方に加えて、詳細なネットワーク管理や制御もできる、万能なゲートウェイです。

ここまで豊富である業務用ゲートウェイ的な機能性を持ちながら、価格的には2万円台で入手できるのもGoodなポイント。

ネットワークの知識にそこそこ詳しい人であれば、十分に使いこなせる機能性を有していると思います。

Unifi Expressは、見た目デザインにも気を配りつつ、1歩踏み込んだガチ系のWi-Fi環境を構築・設定したいという人にはピッタリな1台です!

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